~2011年4月3日   あの日の私  その3~ | south wind sea therapy MARI☆mari の blog

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アロマフランス認定クレイテラピストの佐伯眞理子です。
~南の国からの贈り物、クレイで究極の癒やしをあなたに~



   

アロマフランス 

認定クレイテラピスト

south wind sea therapy 

 MARI ☆ mari 

 

佐伯 眞理子です。

 

 

私のブログにお越し下さって

ありがとうございます。


脳幹出血で倒れた夫と私の

軌跡、

奇跡

ともいいます。

そんな話のその3です。




~2011年4月3日   あの日の私   その1~   →  

~2011年4月3日   あの日の私   その1~  →  

ICUで再び会った夫

挿管され、
人工呼吸がついています。
右手も左手も点滴
血圧計が時間設定され、動いている
体はすべて、機材に囲まれている
そんな穏やかならぬ風景

二人の息子も職場の上司も同僚も
声はかけるが、動揺は隠せない

それでも、
私は夫の手を握った。
ギュッと握ったら、
握り返してくれるんじゃあないのか!!?

「お父さん、お父さん、お父さん!!」と
何度も声をかけた

でも、夫は目をとじたまま、
機械の音が無機質に響く


夫は決して、死にはしないと
かたくなに思っても、
やはり色々な所へ
連絡をしなくてはならない。

職場の方も帰った後、夫の母に電話

義父が亡くなり、長男の夫がたよりの義母

さぞかし、ショックを受けるだろうなぁ。
でも、事実は事実
ダイレクトに伝えるしかない。

1人で電車で来ることは
精神的にも難しいので、
親戚に連絡をつけ、
その車で来ることになった。

そして、私の両親にも連絡。
2人は下関なので、すぐに新幹線で飛んできてくれた❗

名古屋にいる、夫の弟にも連絡。
翌日には来てくれる事になった。

そして、担当看護師に
夫の病歴等の問診にも、即座に
答えなくてはならない。

実は夫は糖尿病があり、
インスリンを打っていた。

だから、脳出血、脳梗塞等の
脳血管疾患が起こってもおかしくはなかった。

余談ではあるが糖尿病合併症は
①糖尿病性網膜症
②糖尿病性腎症
③糖尿病性神経症
④動脈硬化等の血管疾患
等々

とにかく、物思いに浸る暇や
悲しくて泣く暇など
全く無く

淡々と事務手続きをしたり、
アパートへ行って、インスリンを
取ってきたりしていた。

少し、落ち着いて
家族控え室にいた時、
部屋の隅に座っていた二男の
すすり泣きの声
我慢が途切れたように、
部屋に響く

私は
「思いっきり泣いて良いよ。
でも、おばあちゃんが来る前には泣き止んでね」と

私といえば、一滴の涙すら
出ない。。。

そして、救急病院はよく、これだけ来るもなだと感心するくらい、
救急車がやって来る。


そうこうしているうちに、
私の両親が到着

義母達も到着

ヘッドに横たわる夫に会うも
変わり果てた姿に義母も
「しょういち」と小さな声で
名前を呼ぶのがやっと

他の言葉なんて出ない。

私の両親も厳しい顔をして
うつむくしかない。

夫にとって、20歳離れていたが
いつも妹のように可愛がっていた、従妹達もすぐに来てくれた。

祥一兄ちゃんは大丈夫よ。不死身だからね」
と言う私の言葉に
二人の従妹達は
微笑んで
「うん」
と言ってくれた。


長い1日はまだまだ終わらない。