今日、佐藤先生が「頑張る」ということについてブログに書いてくださいました。

 

頑張れを使うと破門

それを見過ごすのも破門

 

先生はどうしてそこまで「頑張る」の言葉を嫌うのか。


 

あまりにも我々日本人には身近すぎる使い方をされてきた

「頑張る」という言葉

 

色々考えた一日でした。

 

ーーーーーーーーーーー

 

私には2人の自閉症の息子がいます。

 

それまで「障害」にほぼ無縁で生きて来た私は

長男が2歳の時

「典型的な自閉症です」

と診断された日から

自分を取り巻く世界が一変しました(当時の私は31歳)

 

いつまでも続くひどい夜泣き

それが収まったころには不眠

全くできない意思の疎通

強烈な偏食や過敏、パニック、自傷

 

ほとんど寝ない息子と睡眠時間2時間くらいで1年半くらい暮らした時期もあります

 

その他にも、ここには書けない色んなことが山のようにあり、本当にやっとやっと「その日1日」を生きる日々でした。

 

そして長男が3歳になる前、はじめて知的障害の息子さんを育てた先輩お母さんに出会いました。
私にとってはじめての「障害児の育児を経験した先輩」でした。

 

 

もう成人した知的障害の息子さんがいらっしゃるその方に最初に言われた言葉は

 

「今が大事。とにかく親子で歯を食いしばって頑張りなさい」

 

でした。

 

そうか、私は死に物ぐるいで頑張らないといけないんだな

 


毎日元気にお仕事に通っているという その息子さんの笑顔を見て「決意」しました

 

 

 

 

ましてや、はじめての育児でもありました。

しっかりとがんばって育児され、立派に育てあげた先輩の言葉に深くうなずいたものです

 

そこから障害のある息子を立派に育てあげるための

怒涛の療育の日々がはじまります。

 

その辺のことはキートン・コムのブログに書いたことがあります。

 

もうそういう苦労話しは、まずしなくなりましたがニヤリ

 

療育にがんばりはじめた私に何が起こったか

 

「終わりが見えない毎日の戦い」そのものでした

 

子どものために100%全力そそいで頑張らないと!!!

その焦りは

コーヒー1杯をゆっくり飲んでいるときにも襲ってきます

 

「この時間、何か頑張れることがあるんじゃないか」

 

長男と一緒に街に出てもいろんなことがありすぎました。

 

幼児教育の教室のイベントで
子ども連れに知育玩具で遊べるコーナーを提供しているブースを見つけて息子と立ち寄ってみた時、

 

もう4歳なのに 
持った積木はすべて投げ、

話しかけられてもまるで聞こえていないそぶりで完全無視の息子

 

その様子を不思議そうに観察している担当の女性

 

「あ、、この子自閉症なんです。耳は聞こえてますよ」

 

と言った私にその女性は

 

「お母さんの愛情が大切なんですよ。テレビ見せ過ぎなんじゃないですか?お母さん今、がんばらないと・・・」

 

まただ。。。

私はただ息子と一緒に楽しい時間を過ごしたかっただけなのに・・・

 

私は泣きながら

「うちの息子はテレビは一切見ません」

そういうのがやっとでした(実際観ないですし)

 

ここでも母親は「頑張れ」とか「母親の育て方のせい」と言われるんだ。

 

 

そして、実家に帰った時

 

意を決して息子の障害を伝えました。

 

家族はみんな

「そんなことないよ、このくらいまでおしゃべりできないなんて珍しくないよ。がんばって、大丈夫だから」

 

「一人っ子だから遊ぶ相手がいないんじゃないの?大丈夫だよ、がんばって」

 

そしてとどめは父親から言われた言葉

 

「大丈夫、お前は私の娘だ。絶対大丈夫だ。がんばりなさい」

 

 

 

その言葉を聞いた私は、ポロポロと涙を流しながら

 

「お父さん、、、私、これ以上頑張ったら、ほんとに死んじゃうよ」

 

って絞りだしていました。

 

父親はそれ以来、私に

「がんばれ」と言わなくなりました。

 

 

何の根拠もない「大丈夫だよ」と「がんばって」


その言葉を私に言ってくれた人達のほとんどは善意で言ってくれていたのもよく分かっています

 

でも私は その言葉にいつか殺される!!!

本気でそう思っていました。

 

 

 

 

でもね、実は私を救ってくれたのもこの「がんばる」の言葉だったのです。

 

 

先輩に言われたとおり、毎日歯を食いしばって頑張っていた私

 

自閉症の子を持つ母親は、それだけがんばっていても
変わった行動をする子どもたちにとまどう周りから

「もっとがんばれ」
とか
「お母さんの育て方が・・・」
と言われることが本当に多いのです。

 

障害のある子との暮らしに慣れてきた頃には

「これ以上何をがんばれというのよ」

 

と心の中で毒づくくらいに心臓の毛がふさふさになったつもりでいました。

 

でも蓄積されたストレスや疲労は少しずつ精神をむしばんでいきます。

 

わが子は本当にかわいい

育児は大変だけど、かわいい

 

でもやっぱり時折、疲れがMAXになり、動けなくなることがありました。

 

そんな時、ある心理職の先生にかけてもらった言葉が

 

「頑張ってきたね~~~お母さん、ほんと頑張ってきたね」

 

 

頑張れと言われた時とは逆の涙があふれてしばらく止まりませんでした。

 

 

もうこれ以上前に進めない

でも進まなきゃ。

私、絶対長生きできないわ。

 

そう思いながら暮らしていた日々だった私の命を

 

「頑張ってきたね」の言葉が救ってくれたのです。

 

 

そうだよ、私、十分頑張ってる。

これ以上頑張らなくていいのかも。

 

だって無理だもの!!!

 

そう思えた瞬間でした。

 

その後、息子達との暮らしにも慣れ、

息子達の本当の「暮らしやすさ」を考えた時に

すっぱりと療育をやめ、「がんばること」もやめたのです。

 

ちょうどそのころに出会ったさとう式リンパケア

 

そこから自分自身のがんばってきた心身へのケアがはじまり、みるみる「ガンバリズム」から脱却していきました。

 

私はもともとが「自由命!照れの人

 

それを思い出したんです。

 

だから、自分の「自由」は何より大切

だからこそ他人の自由だって奪いたくないし

自由のためなら何でもやる!

 

それが頑張る?いや、やっぱりちょっとニュアンスが違います。

 

自閉症や発達障害のある方への支援について発信されている

株式会社おめめどうの社長奥平綾子さんは

 

×には〇を用意する

 

といつもおっしゃいます。

 

「頑張る」

 

という言葉を使うと筋緊張が走る

 

それは私も痛感している。

 

じゃ、頑張るの反対は?

「頑張らない」??

 

じゃ、頑張るの代わりにどうしたらいいの?

 

頑張らない。。。

 

その言葉を発した時点で「頑張る」が耳に残ります。

 

 

「絶対に白くまのことを思い浮かべないでください」

そういわれて白くまを頭に思い浮かべないっていうことは難しい

 

「廊下を走る」の反対は「廊下を走らない」じゃない


「廊下を走る」の反対は
「廊下は歩く」「走るのはグラウンドで」

なのです。

 

×には〇を用意する

 

頑張るがNGだとしたらOKは?

 

私にとっては

 

「スタートラインを整える」

 

なのです。

 

背の低い人が高いところにあるものを取りたいときに

踏み台があればそれを使えばいい

背の高い人が隣にいるなら取ってもらえばいい

 

何も必死に頑張ってジャンプする必要なんかない

 

ジャンプして、届くか挑戦したいならすればいい
それは「頑張る」じゃなくて単に「ジャンプして取りたい」なんだよね。

 

育児で歯を食いしばって頑張っていた私も

自分で選んで頑張っていたんですよね。

 

 

「頑張る」を言わない努力だっていらない 

 

 

力抜けない人に力を入れないでくださいと言っても力は抜けないんですよ

 

頑張りすぎて疲れ切った当時の私に

 

「頑張っちゃダメだよ。頑張るからダメなんだ」

って言ったら精神を病んでいたことでしょう。

 

 

今までよくがんばったね
もうこれからはがんばらなくていいんだよ

肩こりはゴリゴリ押したり揉んだりしないで、

ゆるゆるするだけでゆるむんだよ

 

そのケアを繰り返していけば、体が応えてくれて

あなたの暮らしのスタートラインが整うよ。

そこに「頑張りはいらないよ」

 

そんな風に、私にとっての「スタートライン」と同じ想い探しのお手伝いをしていきたいと思います。

 

 

 

 

まだまだ、とにかく頑張っていた私と奈々ちゃんの2年半前

ふたりとも目がやばいwww

 

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