今回は怒りのパワーという話をしていきたいと思います。
今回は以前お話しした、"怒りという感情が自他に与える影響"という内容と関連が深い話になります。
もし読まれてない際は、こちらを先に読んでいただくと、今回の話がより深く入ってくると思います。
では始めていきます。
怒りという感情が、健康に悪影響を与える。
だから怒りを鎮める必要がある、というのが上記の記事での話でした。
しかし怒りには悪い面だけでなく、僕達の成長を促すという良い一面も持っているのです。
良い面の話をする前に、まずは怒りの種類を整理しなければなりません。
怒りには大きく分けて、2種類存在します。
"無意味な怒り"と"有意義な怒り"です。
まず"無意味な怒り"とは、何なのか見ていきます。
かねてより旅行を、計画していたとします。
天気が良ければ絶景が望める場所があるため、「絶対に行くぞ!」と楽しみにしていました。
旅行前日には晴天の予報となっており、目的達成まであと少しと興奮が抑えられません。
しかし旅行当日、雲一つない青空を望むことは叶いませんでした。
雨に降られてしまったのです。
「晴れるって言ってたのに!」
「雨だったら絶景見れないよ!」
「折角楽しみに、していたのに!!」
悪天候により、絶景を見ることができなくなったことに対して、激しい怒りを感じると思います。
ですが悪天候に対して怒りをぶつけたところで、雨が止み晴れるわけではありません。
つまり天気に向かって怒ったとしても、何も変わらないわけです。
"無意味な怒り"とは、自身ではどうすることもできない対象に抱く怒りのことになります。
天気だけでなく、他人の感情や思考等も該当します。
自分でどうしようもない対象に怒りを抱いても、結果は変わりません。
ただ自身と周囲の人間を、害するだけで終わります。
もし"無意味な怒り"を感じた際の対処法は、怒りを抑えることです。
簡単に言えば、無意味なものには関わらず、消えてもらうという手法です。
怒りの抑え方に関しては、こちらの記事も参照いただければと思います。
では続けて、"有意義な怒り"に関してです。
"有意義な怒り"とは、自身で改善可能な対象に抱く怒りになります。
例えば友達との会話で考えてみます。
他愛もない会話が繰り広げられ、相手も時折笑いながら話を聞いてくれています。
でもある日、見てしまいます。
自分とは直接関わりのない第三者が、その友達と話している場面を。
しかも友達は、自分と話す時には見せたことのない、満面の笑顔と声の調子で盛り上がっているのです。
「その人には満面の笑顔なのに、何で私には見せてくれないんだ!」
私と何が違うというんだ!」
「私の何が駄目だというんだ!!」
自分と話すより楽しそうな友達を見て、怒りの心情が煮えたぎっています。
この時の怒りの対象は、自分自身になります。
友達が持つ満面の笑顔を引き出せない、自分自身に対して怒っているのです。
"有意義な怒り"が自身で改善可能な対象に抱く怒りなので、この場合は自分自身を改善していくことになります。
自分自身がどう接すれば、友達は嬉しく話せるのかといったことを、考えて変えていくわけです。
さらに「絶対に変わってやる!」という怒りのパワーを使うことで、改善の精度や速度が格段に上がります。
結果として友達だけでなく様々な人と、時間を忘れるくらい楽しく過ごせるほど、人間的に成長できるかもしれません。
しかし怒りは物凄いパワーを持つ反面、健康に与える影響も多大です。
だから使い過ぎには、注意が必要となります。
怒りの感情が出現した際には一呼吸置いて、"無意味"か"有意義"か判断してから対処していきましょう!