今回は第二の心臓という話をしていきたいと思います。
心臓はご存知のように、僕達の生命の要となる内臓です。
酸素や栄養が溶けている血液を、心臓が全身に送り出すことで、僕達は今も生きられています。
心臓に関して以前書いた記事も、ご参照いただければと思います。
血液が循環することによって、僕達は生命を維持できているわけです。
つまり送り出された血液が全身に行き渡ると、また心臓へと戻る必要があるのです。
心臓は全身に血液を送り出せます。
では送り出された血液は、心臓にどうやって戻っていくのでしょうか?
血液が心臓に戻るためには、他の助けが必要になります。
助けとなる存在が、第二の心臓です。
そして第二の心臓の正体は、ふくらはぎになります。
ふくらはぎが第二の心臓と呼ばれるのには、確固たる理由が存在します。
そもそも全身の血液の約七割が、下半身に集まります。
集まった血液は心臓に戻る必要がありますが、心臓に比べて下半身は下側に位置するため、血液は重力に逆らって心臓に戻らなければなりません。
重力に抗うのは、非常に大変なことです。
人間で考えれば、高層ビルのようにそびえる壁を、よじ登るようなものです。
そこで必要となるのが、ふくらはぎの助けになります。
ふくらはぎの筋肉が収縮すると静脈が圧迫されるため、血液が上半身に向かって押し出されるのです。
たとえ高い壁をよじ登っていても、下から押されればスムーズに頂点まで達することが可能になるのと同じことです。
ですが仮にふくらはぎの筋肉が、固まったり衰えていたとしたら、血液が心臓へと戻りにくくなります。
また下半身には血管だけでなく、リンパ管も多く存在しているため、リンパの巡りも悪くなります。
その結果足のむくみが出現したり、足がつりやすくなる等の症状が出てくるかもしれません。
巡りの悪さを防ぐためには、ふくらはぎの筋肉の固さを取り除いたり、筋肉を付けることが求められます。
筋肉の固さを取り除くならストレッチを、筋肉をつけるなら筋トレを行うのが適しています。
第二の心臓のメンテナンスを適切に行い、全身に血液を巡らせ健康な体を目指していきましょう!