今回は完璧に潜む罠、という話しをしていきます。
 

以前に完璧のことに関して書いたので、こちらも併せて読んでいただければと思います。

 

 

僕達は何かをする時、完璧でありたいと願うと思います。
 

特に全てが完璧でないと納得できないタイプは、完璧主義と呼ばれてます。
 

完璧を目指すとは、高みを目指すことに相違ありません。

 

高みを目指すことで成長を実感でき、行えることも増えていくことで、日々の生活の充実度も変わってきます。

 

確かにその志は大事です。
 

しかし完璧を目指すことには、罠が潜んでいます。
 

それは完璧を目指し過ぎてしまうと、全く前進しなくなることです。
 

例えば料理の場面。
 

お腹が空いたので、何か作って食べようとします。

 

目的の品を調理する際、最低限材料と道具があれば作れると思います。
 

そこで完璧を求めるとします。
 

材料でいえば味や香り、食感、産地、原料に化学物質が含まれていないか等。
 

道具でいえば、包丁や鍋等の種類は沢山ありますし、鉄や銅等の材質、熟練の職人が作ったかどうか等。
 

これらの要素は、確かに料理のクオリティに影響を与えるでしょう。
 

ですが完璧に至るには上記以外にも、様々なことを追究しなければなりません。
 

料理を作り始めるまでに、準備に大変な時間がかかります。

 

ということは、一向に料理は完成しないことになります。
 

このように、完璧を目指そうとするとキリがないし、その場から全く進まなくなるのです。
 

まず大事なのは、完璧より完成を目指すということです。
 

世の中で求められるのは成果等、形になっているものになります。
 

もしも完成させなかったとしたら、日の目を見る機会が失われてしまうのです。
 

例えば、ある案件を任されたとして、完璧を目指し過ぎたため、期日に間に合わなかったとしたら。
 

それは関わった全員に多大な迷惑がかかるうえ、進めてきた案件はお蔵入りになり、真っ当な評価を受ける機会はなくなります。
 

一方もし完成していれば、良し悪し等の意見がもらえ改善の余地も残されていると思います。
 

大事なのは、まずは完成させることです。

 

完成後にアップデートを重ねていけば、更に完璧に近づけられます。
 

最近のアプリやゲーム等も、配信後に不具合の修正等の更新がなされていると思います。

 

世に出さないと分からないことは、意外と隠れて存在しているのです。

 

ですが完成させるといっても、クオリティが低いのは論外なので注意が必要です。
 

手に取ったアプリやゲームが起動しなかったり、データが消えることが頻繁に起これば、アップデートされる前に削除されてしまいます。

 

すると仮に修正によって質が高まったとしても、肝心の利用者の大半が既に、いなくなっている可能性もあるのです。

 

なので絶対に外せない基準は完璧にしたうえで、可能な範囲で他の部分を磨きあげつつ完成を目指すことが、必要不可欠になります。
 

質を保つことと完成させることを、両立させるのが重要なのです。
 

完璧に囚われ過ぎて歩みが止まらないように、注意していきましょう!