医学部新設? | 川村優希オフィシャルブログ「川村優希の 優希100%なカルテ」Powered by Ameba

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内科、予防医学、アンチエイジングを専門とする医師です。

8月も終盤になってきました。
お天気も不安定で夏らしさを感じる日が少なくなってきました。
寂しいようなでも紫外線が少なくて助かるような^^;
週明けの台風の進路が気になります( ;  ; )


前回のブログではおすすめの映画たくさん教えていただきありがとうございます!
観たことがない映画が結構ありましたので、コメントを参考にしながら映画選んでみようと思います(*^^*)



今日はこんなニュース記事が出ていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160827-00000081-san-life

〝国際医療福祉大学が千葉県成田市に予定する医学部新設が26日、認められることになった。特例を除くと38年ぶりの医学部新設で、医師不足解消に期待が集まる一方、学生が一人前の医師に育つころには医師数が過剰になるとの見方もある。問題は医師がいる地域や診療科に偏りがあることで、厚生労働省は年内に医師の偏在対策に関する方針を取りまとめる。〟


成田に医学部新設の動き、注目していましたが結局認められることになったとのこと。
以前この医学部のカリキュラム案をみたところ、海外での実習やUSMLEというアメリカの医師国家試験の受験を義務付けたりという恐ろしくハードそうな内容だったので一体どんな受験生を想定してるのか...
新設自体の是非というよりもまず、それだけのバイタリティと語学力があってかつ私大の学費を払う経済的にも恵まれた学生が集まるのか気になりました(◎_◎;)



これまで医師不足への対策として2008年から医学部入学定員数は毎年増ていて、1500名以上の増員を行ってきました。
2007年の定員が7625人。2016年は9262人まで増えています


私の出身大学も例に漏れず私の在学中は定員60人でしたが、段階的に増員し現在は1学年90人が定員になっています。
一般枠60名に、地域医療枠25名、神奈川県指定診療科枠5名が加わっているとのこと。
(地域医療枠は卒後9年間神奈川県内の病院で勤務することが義務になるもの。
神奈川県指定診療科枠というのは卒業後9年間、神奈川県下の医療機関の産科・小児科・麻酔科など人手不足の診療科に勤務する事を条件に、学費が全額免除されるようです。)



医学部定員は増えていますが、少子高齢化がすすむ日本の人口ピラミッドを考えると医師不足から一転、医師過剰時代に突入するとも言われています。
私がみたものだと2024年には医師の需要と供給のバランスが均衡してそれ以降は医師過剰になるのではないかという推計もあります^^;


医師の養成には時間がかかるため急激な対策が取りにくいので、医学部入学者数の増減のみで適正な医師数をコントロールすることは難しいですね。


なによりも、そしてマクロ的に医師数を調整したとしても、地域偏在 診療科偏在の問題解消にはならないのです。
根本的な仕組みをかえないと、結局医師不足の地域は医師不足のままでしょうね...




今日はゆっくりできたけど明日は仕事だ(o^^o)


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ぴょん。

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ぴょん。

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ってふざけた写真を撮るくらい他にお客さんいなくていなくて貸し切り状態のカフェなのでした(≡^∇^≡)



みなさん良い週末をお過ごしください♪♪