2024中国茶産地訪問⑮鳳凰単叢の古茶樹はどんな感じ?大庵古茶樹園を見学 | 船橋市茶文化資料室

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撮影:20240515  場所:広東省潮州市潮安区鳳凰鎮鳳西村大庵自然村(古饒平県管轄)

 

潮州では3泊した。一泊は潮州市内で二泊は潮州市の北東部にある鳳凰鎮の宿を選んだ。そして鳳凰鎮を拠点に大庵古茶園、鳳凰山天池、烏崬山李仔坪、大質山中腹の石古坪村を廻った。地理関係は↓の地図をご参考。移動はチャターしたタクシー。地元の運転手で親切だった。

大庵古茶園。古樹の本数が多く、見ごたえがあった。入口。ここは鳳凰単叢のコア産地(鳳凰鎮)のコア地区。鳳凰鎮には百年以上の古茶樹は1.5万株。200年以上の樹齢は4600株。この地域茶栽培歴史は如何にふるいか、大庵古茶園を見学すれば実感が湧いてくる。

紹介によると、「大庵村は茗茶村として数多く鳳凰単叢の母樹の里である。鳳西大庵村太平寺裏にある海抜950mの茶園は烏崬山「宋茶」自然交配の子孫で、300年の歴史を持つ。この古茶園では樹齢100年以上のものは4000株、200年以上のものは1000株以上」。

大庵古茶園中の様子。

大葉種ではなく中葉種の茶樹が多い。樹形は直立,小喬木型。

宋種。

宋種・東方紅2号。樹齢200年。東方紅1号は2016年に枯死した李仔坪の「宋茶」で、現在鳳凰鎮の博物館に標本とshちえ保管されている。前回の記事をご参考。この2号は1号の実生繫殖で1号の息子にあたるそうだ。

鳳凰水仙。

水仙の樹形はかなり開張型。枝が横に張り出して伸び、主幹一本はしっかり立っている。

株数が多すぎで園の中で迷いそうだった。同じ古樹でも雲南大葉種とはまた違う一面を感じた。また行きたい!