何百万年という話 | 神田勇哉のブログ

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フルーティスト 神田勇哉の日記




試験前の勉強会にて私も演奏するので、

ついでに撮影。


私のYoutube動画は東京音楽大学のお陰で成り立ってます。笑




生徒さんそれぞれ 演奏が終わると

みんな口々に「緊張した」と言うが、


人前の演奏になると、練習の時は出来たはずの表現がうまく出来なくなる。

 


これは私も散々悩んできたが、

今思う解決策としては


「場数を踏むしかない」である。



結局 インスタントな解決策なんて無くて、

沢山練習して少し体にデバフがかかったくらいでは崩れない様にしておく

というのが正解。


というかそれしか出来ない。



みんな同じ条件で演奏している。

緊張しない人なんていない。


人前で「ばーー!」って吹ける人は、

人一倍練習したって事。




人はなぜ緊張する体になっているのか。


46億年の歴史で今自分が生きているって事は

ある意味自分の本能、性格が

生き残るべくして残ったと言う事で


とても喜ばしい事なのである。






という事で

この前マグナムで久しぶりに

「もんじゅ」をやったのにも合わせて

人類史について調べてみた。


ネットでちょっとかじった程度の話だが、

とても面白かったので、ここにメモ。




人間は頭が大きく発達しすぎたから

未熟児で生まれてくる。


普通、動物や昆虫は生まれてすぐ立ち上がったり

エサの取り方を知ってたり

生き残るための方法を本能で理解している。


だが、人間の赤ちゃんは脳が高等ゆえに

体が未発達で、本能がまだ備わらないうちに

この世に生み落とされる。


そして知識やルールは後付けで

「社会」というものを学んでいく。


結果 人の社会はガッチリとした秩序が生まれるのだ。



人間の武器は牙でも爪でも毒でも擬態でも無く

社会性。


フグを食べて死んでいった個体や

硬い金属、光る電球などの発明

これらの知識を全員に言葉で共有出来るのが


全生物の中でトップのチートすぎる能力。


近年は言葉の壁だって超越しようとしてくる。

バベルの塔を建設して神の怒りに触れるのも

そろそろかな?🙄




そしてもう一つは時間の獲得。


サルの頃は胃の中で食べ物を消化するのに5時間かけていた。

だが、火を使う事によって食べ物の幅が広がり、消化に良い「調理」や、

「殺菌」「保存」が出来るようになった結果、


人間の腸は短くなり、消化するためのエネルギーと時間を使わなくなった。


それまで消化のためにジッとしていた時間を

他のやりたい事に当てれる様になった。



我々が食後にゴロゴロしたくなるのは

昔 消化に時間をかけていた時の名残り。

DNAに刻まれている。




最後は別の種族との生き残りの話。


我々の祖先はホモサピエンス。


現在地球上を支配してるのは

我々ホモサピエンスだけ。


白人もアジア人も黒人もヒスパニックも

み〜んな同じホモサピエンス。




実は同時代には似たような

「知恵をもつ類人猿」が沢山いた。


ホモネアンデルターレンシス

ホモフローレシエンシス

ホモデニソワ

ホモエレクトス

などなど

全然 別の種族。


それぞれ大きな脳、つまり高等な知能を持って

火や言葉を使っていたとの事。



その中でもホモネアンデルタール人なんかは

我々ホモサピエンスよりも脳の容量が多くて

身体能力も身長二メートルとかあって

筋肉もぶっとくて優秀な種族だった。



ではなぜ優秀な彼らは滅びて

我々が生き残ったのか??



環境の変化という説もあるが、


我々の祖先 ホモサピエンスは

匂いに非常に敏感で、

「多種族に対して攻撃的だったから。」

である。


多種族の匂いをかいで

「こいつは敵や!!」と喧嘩を売りつづけ


何十万年もかけて滅ぼしたのだ。




ひでえ話ではあるが、

現代社会の中でも競争心の強い人の方が出世したり、

結果を残すのは普通の事。


「社会性が人間の武器」と言ったが


みんな仲良く知識の継承をしている中で

いまだに世の中に戦争が無くならない時点で


我々はホモサピエンスの呪縛から逃れられない。





シンジくんが

「生き残るのはカヲル君だったんだ」

と言った時

「違うわ。生き残るのは生きる意志を持った者だけよ」

とミサトさんは言ったが、


まさにその通り。


いい人だから、優れているから だけでは

滅びゆくのだ。





最後に…


実は我々の遺伝子の中にも

上記のホモエレクトスや

ホモネアンデルタールのDNAが数%混ざっているらしい…



どういう事かというと


我々の祖先の中には匂いに鈍感で

攻撃性のない個体もいた。



その個体が種族を超えて愛し合った証拠なのだ。



うーん、なんか…


ロミオとジュリエットみたいで

素敵!