神田勇哉のブログ

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フルーティスト 神田勇哉の日記

 




サントリーホールとオーチャードホールにて、
2回に渡る定期演奏会が終了。



ズーカーマンさんの演奏者目線での音楽作り、
そして幸せいっぱいのモーツァルトの協奏曲、

昨年に引き続き今年も体験させて頂き楽しい一時でした。🥰


東フィルSNSより



ズーカーマンさんのモーツァルトの演奏について
お客様のレビューを読ませて頂くと
「昔懐かしい音」だそうで、
この手の感覚ってヴァイオリン界もフルート界も共通だなと思った。

私も今回は
「こういう奏者はもう いないよね〜。」
と思いながら楽しく共演させて頂いたし
近年主流のピリオドを取り入れた解釈とは違う
一つのクラシカルな世界として
「よいものはよい」と評価すればいいだけの話なのだが、

レッスンやコンクールともなるとそうはいかない。



ちょうど時を同じくしてフルート界では
ニールセン国際コンクールがオンラインで公開されていて
予選にて何人かのコンテスタントのバッハの演奏を聞かせて頂いたのだが、

そこには色んな奏者がいて、スタイルも様々。
こんなん審査なんて不可能だ。と思った。


もちろん審査員は自らの経験や色々な事を加味して審査をするのだろうけど、
結局そんなん好みじゃん。て話で。

審査員が好みの演奏に点を入れるんなら
自分の弟子に高得点をつけるのは当たり前。

僕がいつも生徒さんに言ってる
「コンクールはアンフェアなものだ」
を改めて再確認した。
※決して結果に不満がある訳ではありません。



大学の頃はレッスンで過去の巨匠の偉大な話を聞かされる度に
「ニコレやモイーズが今のコンクール受けたって優勝できないと思うんだけどな…。」
なんて腐っていたものだが、笑


今回のズーカーマンさんの演奏を聞いて
世の中全体が「よいものはよい」と
コンサートで聴衆に評価される事をもっと重要視される構造になって欲しいなぁ…
なんてふと思った。





東フィルのフルート奏者さかはし矢波さんも

この7月を持って引退。



私はこの定期演奏会が氏との最後の乗り番であった。


さかはしさんと演奏したのは10年。

とにかくいろんな事を教えて頂いた。


音楽家でありながら実業にも精を出し

世の中の事を広く見据えた識者。



またどこかでご一緒できますよう。










6月の定期演奏会。

また今年もピンカス・ズーカーマンさんがやってきた。
去年に続いて二度目。



ズーカーマンさんはヴァイオリンの大スター。

そしてオーケストラってのはほぼ弦楽器で出来ているので、
一度演奏の指示が飛べばそれは
指揮者の音楽の指示ではなく
「指導者のレッスン」となる。



東フィルSNSより



氏はヴァイオリンに
「ここはもっと柔らかいスタートで!」
「そう!そんな感じ!」
と指示、そしたらそれに続いて

「この前行った中国のオーケストラは、
これが出来なかったんだよ…
まだまだ中国は20年遅れてるんだよなぁ。」

とも仰っていた。

(ズーカーマン氏も実際は我々日本人の事を
腹の中でどう思ってるかは分からないが…😅)


私の中では、近年 韓国人や中国人プレーヤーの
ヨーロッパでの活躍が耳に入るようになってきて
既に東アジアのレベルは我々日本を抜かしているのではないか?
と思っていたが、

まだまだ全体レベルでみたらイマイチなようだ。



これは他のとある先生も言っていた。

台湾や中国は個人単位で素晴らしいプレーヤーが出て来始めてるけど
アンサンブルなんかしようもんならバラバラ、
まだまだ国の業界そのものも
演奏側も市場も発展途中だよ…と。




過去にバッティストーニさんは中国の国立オペラで指揮をしていて
リハーサルでも、本番でも毎回
「バスクラ奏者のソロが落ちる箇所がある」と言っていた。  

理由は、
そのバスクラ奏者は自分のソロまでの待ち時間が長いから
毎回 居眠りしてしまうんだそうだ。笑

いやいやいや…
メンタル鬼すぎだろ、その奏者。😅



でもなんだか大らかでステキな話。笑


昭和のゴジラ(1954年公開)の劇伴録音も
当時のN響の人達がに映像に見いっちゃって
演奏を忘れちゃって
全然仕事にならなかった…って話があるし。


音楽なんてそれくらいゆるゆるでいいのさ。笑







新国立劇場にて

バレエ「白鳥の湖」終わりました。


スケジュール的には、そこそこハードだった。



他の団員が教えてくれたが、


掲示板の書き込みに

「⚪︎日の公演の演奏チームは当たりだった」

などと言うものがあったらしいが、


普通に同じメンバーで全公演演奏してます。笑




ちょっと前まではこのようなひとプロジェクト、

駆け抜けるのに必死で

そのたび「疲れた〜」って言ってたけど、


人間 慣れと言うものは恐ろしいもので、


今では「今日は昼の一公演だけね。

コリャ お休みみたいなもんだな。」

と考えるまでになってしまった。😅



そんなこんなで神田勇哉

この夏は9月末まで休みなし!が決定してます。


健康にだけ気をつけてダラダラやるさ〜。

こんな自分にも需要があるなんて 

とってもありがたいお話です。😌





マグナムのリーダー多久さんが

題名のない音楽会でフィーチャーされていた。



とにかく楽しい回だった。


学生の頃から多久さんは面白い!と言い続けて来たが、やっと時代が追いついて来た!

(本当はもっともっとヒットしていい🤣)



30分が濃厚なネタのオンパレード。


多久氏はこの企画のために死ぬほど頭を捻って

体も動かしたと想像できる。



私の周りでも 

誰が仕事で経営に関して激しい話し合いをした、とか

あの子が海外に国際コンクールを受けに行ったりとか

そんな話を聞く。




童話アリとキリギリスでは


キリギリスは暖かい気候の中でヴァイオリンを弾いて遊んでばっかで

冬に野垂れ死ぬ、となっているが、



そんなイメージとは逆で

音楽家は、みんな苦労して、頭使って、動いて…



みんな戦ってるんだなぁ。