新歌舞伎座純烈新春公演の千穐楽。
1部のお芝居の幕が下り、万感の思いを胸にトイレへと急ぎ、涙で崩れた目元のお化粧直し完了。
↓1部の様子はこちらをどうぞ
幕間にお友達と再び合流し「今日も良かったね、この場に立ち会えて私たち幸せ者ね、ずっとこの場にいたいね」と溢れる思いを共有し合い、2部が始まっちゃうのを惜しみながら座席へと戻る。
※左端の座席から
そしてペンライトを膝に乗せてスタンバイ。思い返せばペンライトへのハードルも明治座でお隣同士になったマダムが貸してくださったことをきっかけに乗り越えることができ、幕間にパンやチョコ、アメをくださったマダム、那須塩原の良さを語って下さったマダムなど、たくさんの方との出会いがあってのこの大千穐楽。多くのマダムが導いてくれたんだと。舞台もコンサートもミュージカルもいくつも観てきたけど、このファン同士の交流、客席の一体感はこの純烈公演でしか味わえない。この心地良さがまた公演に足を運ばせる原動力となっているのだろう。
そして「君を奪い去りたい」のイントロとともに幕が上がる。少しホッとした表情のメンバー(そんな風に見えた)がシルバーのキラキラの衣装で舞う。
1部のお芝居では飄々と演じていた白川さんが2番の歌詞を間違えてメンバーも客席もひと笑い。白川さんも重圧から解放され、少しリラックスしたのかなと想像する。いつものお茶目な白川さんを見ることができ、なんだか安心した瞬間だった。
<セットリスト>
♫君を奪い去りたい
♫星降る街角
♫港町銀河
♫恋のラビリンス
♫キサスキサス東京
〜〜ラウンド〜〜
♫よせばいいのに(後上さん)
♫宗右衛門町ブルース(白川さん)
♫やっぱ好きやねん(酒井さん)
♫汐風ららばい(岩永さん)
〜〜〜〜〜〜〜〜
♫20世紀のポートレイト
♫お金をちょうだい
♫純烈のハッピーバースデー
♫君がそばにいるから
♫プロポーズ
♫だってめぐり逢えたんだ
♫純烈魂
♫幸せになろうか
明治座では2曲目は「今夜はドラマチック」だった。「踊りが激しいからあまりやらない、膝に来る」と酒井さんが言っていたことを思い出し、ひとりにやける。またラウンドでのソロ曲も岩永さん以外は明治座とは違う曲になっていた。
岩永さんと後上さんの「恋のラビリンス」では、舞台下からせり出してくるのだろうと昨日の公演で3階から舞台を覗き込んでいたのだが、左右から駆け出てくる後上さんと岩永さんにびっくりして思わずお隣のマダムと大爆笑。お隣のマダムも関東からの参戦で下からのせり出しを期待していたため、通じ合ってしまった!今日はというと、曲の最後、岩永さんにお姫様抱っこされる後上さんが岩永さんの頬にキス。思わず声が出てしまう。他のマダムも同様に悲鳴にも似た歓声が客席のあちこちで湧き起こった。私はこの後の後上さんの表情が印象的で忘れられない。舞台端に退く場面で、岩永さんの方を見つめ真剣な眼差しでこくんと頷く。「想定どおりいったね、でもまだ舞台はこれから」とでもいうようなやりとりが素敵だった。ちょっとだけ素の後上さんを垣間見たような気がした。
「汐風ららばい」は岩永さんの喉の調子が復活していて一安心!さすが1日でここまで戻すところはプロ。無骨ながらもまっすぐな岩永さんの歌声、素敵だった。また今日のラウンドでは千穐楽だからこその演出、白烈や今林さん、見学に来ていたという東京力車も回る(ごめんなさい、私、東京力車、初見でした)。
※お疲れ気味かな?後上さん。こんなスカした感じも素敵。
今回のラウンドでは後上さん、酒井さんと握手していただけた。今日は後上さんは歌唱中での握手だったけれども、マイク片手にじっと見つめてくれて少し頷くようにしてくれたのがとても嬉しくて目に焼き付いている。酒井さんは歌唱中ではなかったので、この一瞬も無駄にしない精神で「大千穐楽おめでとうございます!」とお声掛けすると「ありがとう!」と優しい笑顔と共に応えてくれて本当に嬉しかった!
※リーダー、リーダーとの声援に身を乗り出して応える酒井さん
「純烈タイムマシン」のコーナーは2010年デビューの年。黒のスーツ姿の6人時代の純烈の写真が映し出される。私、2010年って何をしてただろうとふと立ち止まる。子供を産んで仕事と家事の両立のため、睡眠不足になりながらときにはカウンセリングにもお世話になって、必死のパッチ(関西出身の夫から教わった言葉)で1日1日過ごしていた頃だ。あっという間に感じるけれども干支約1周分、よくぞここまで私も頑張ってきたものだと感慨に浸ってみたりもした。2010年に純烈に出逢っていたとしてもきっとここまでハマらなかっただろうと確信。今の純烈だからこそそして少し余裕のできた今の私だからこそ純烈の魅力が心に染みるのだと思う。そして「20世紀のポートレイト」へと続く。私の大好きな曲。
※21日には岩永さんと!
そしてバースデー企画では今日は6名。その中に私の名前も!うっかり本名で申し込んでしまい、ちょっと恥ずかしい思いもしたが、名前を呼んでもらい、みんなに歌を歌ってもらい、忘れられない誕生日となった。千穐楽が誕生日でなかったら大阪まで来てなかったと思うので、この記念すべき50歳のタイミングで千穐楽と重なり、本当にラッキーだと思う!
※こちらは9月9日の明治座夜の部の白川さん3枚。このときだけオールバックのトニーでした。
最後はメンバーからのメッセージが。興奮してしまってほとんど覚えていないのが私らしい。ただ一つ後上さんの言葉「この先10年も伴走していただけたら嬉しい」を、しっかりと胸に刻んで大阪をあとにした。
10年後、私60歳。これからの純烈の活躍を見届けるためにも健康第一で、頑張ろう。