の続き


それから数日後、廃墟探索をするため再び月岡温泉にやってきました。

今度は以前から気になっていた、ホテルドリームのすぐ隣にある旅荘嵯峨という廃墟ホテルを探索してみることにしました。

実は月岡温泉には廃墟となったラブホテルの廃墟が幾つかあり、前回探索した『ホテルドリーム』とその隣にある『旅荘嵯峨』、更には『ホテルつる』、『ホテルニューグリーン』など4軒が隣り合わせに存在しているのです。

↑手書きで書いた位置図(下手くそですいません😹)

その中でもこのドリームと嵯峨は、特に不気味な雰囲気を醸し出していました。

matsu『やっぱりここ廃墟だったんだね。』

yuki☆『そうみたいだね。前から怪しいと思ってたけど…。』

草が茫々に生えた敷地内に足を踏み入れていくと、右側にはホテルの本館があり、左側には離れの客室の部屋が幾つかありました。

まずは本館の入り口に向かうと、扉には鍵が掛かっており残念ながら入ることができませんでした。

yuki☆『やっぱり閉まってるか…。』

そして何となく敷地内を見渡してみると、一番左側にある部屋のドアが開いていることに気がつきました。

yuki☆『あれ?あそこの部屋、ドアが開いてる…。』

その部屋は他の部屋とは違い、何故か船の形をしていました。

その船の形をした部屋が気になったので、早速見てくることにしました。

小さな階段を上がってみるとやはりドアは半開きになっており、扉には12号室と書かれていました。

yuki☆『ここドア開いているよ!』

matsu『マジで?』

恐る恐る12号室の部屋の中に入ってみると、思っていたより内部は荒れておらず、ベッドやテレビなど物がそのままの状態で残されていました。

まるで先ほどまで人がいたのでは?と思わせるほど、何か生々しさを感じました。

yuki☆『何か気持悪いな、この部屋…。』

この時何か少し嫌な感じがしたため、すぐにこの部屋から出ました。

matsuもそれを感じ取ったのか、部屋には入らず階段の下で待っていました。

12号室の部屋を後にして、他の離れの部屋も見てみましたが、残念ながら他の部屋は全て鍵が閉まっていました。
(何故あの12号室の部屋だけ開いていたのかは謎でした)


そしてそれから数日後、再び月岡温泉に訪れました。

前回探索したドリームの廃ホテルを少し眺めた後、歩いて隣にある廃ホテル旅荘嵯峨に向かいました。

するとその途中、ついこの前に来た時にドアが開いていた、船の形をした12号室の部屋の棟が見えました。

↑船の形をした離れの12号室の部屋。ドリームと嵯峨は隣同士に隣接しており、通り沿いから丁度12号室の棟が見える。


それが見えた途端、ハッとあることに気がついたのです。

以前、初めてS君と月岡温泉に来た時に聞こえてきたあの女性の悲鳴は、もしかするとこの船の形をした12号室の部屋から聞こえたのではないかと思いました。
位置的にも丁度その辺りだった気がするのです。

↑手書きで書いた位置図

またそのすぐ隣にあるホテルドリームの開かずの間だった3階の角部屋も、この船の形をした12号室の棟から少し近い感じがしました。
(結局のところ、どちらの方から聞こえてきたのかは不明です)

※わからないという方はこちらの過去の記事をご覧にになってください👇️


そして前回と同じように嵯峨の敷地内に足を踏み入れていくと、どこからかネコの鳴き声が聞こえてきたのです。

ニャー…ニャー…ニャー…

どうやら廃墟ホテルの敷地内にはがいるらしく、鳴き声が聞こえてきました。

yuki☆『どこかに猫がいるみたいだね。野良猫かなぁ?』

matsu『多分ね。ずっと鳴き声聞こえるね…。』

一応ホテルの本館の玄関口を再度確認してみましたが、やはり鍵が閉まっていました。

そして前回、唯一中に入ることができた12号室の部屋に近づこうとしたその時の事です。

先程からどこかで鳴いていた猫が突然目の前に現れ、自分らに向かって激しく鳴き始めたのです。

ニャー…!ニャー…!ニャー…!

それはまるで、この部屋には近づくな!と言わんばかりに、自分らに訴えるかのように激しく鳴くのです。

(実は以前に探索した弥彦の廃墟ホテルの時も、同じような出来事に遭遇したことがあります。気になる方は過去のブログをチェックしてみて下さい)



yuki☆『何か気持ち悪くない?この猫ずっと鳴いてるんだけど…。』

matsu『うん…。もしかするとさ、猫が入っちゃだめだって警告してるのかもよ…。』

yuki☆『そうなんかな?』

まるでその猫は、この部屋には入ってはいけないと警告しているかのようでした。

しかしそれを無視して更に近づこうとしたその時、

matsu『くさっ!何か変な臭いしない?』

yuki☆『うわっ、ほんとだ!何だこの臭い?!』

何と突然、12号室の方から強烈な異臭が漂ってきたのです。

それはまるで、なま物が腐ったかのような強烈な臭いでした。

そしてなおも猫は、

ニャー…!ニャー…!ニャー…!

と自分らに向かってより一層激しく鳴いてきます。

yuki☆『これなんかヤバイわ…。やめてとこっか?』

matsu『うん…やめておこう。なんか気持ち悪いし…。』

謎の異臭と鳴きやまない猫に気味の悪さを感じ、仕方なく探索を断念しました。

実は以前稲川淳二さんの話で、何かが腐ったような臭いは、霊がそばにいる、もしくは警告しているサインだと言っていたのを思い出しました。

それから暫くして、長年残されていたホテルドリームの廃墟は遂に解体されてしまい、今では駐車場になっています。

果たしてあの時に聞こえてきた女性の悲鳴は、ドリームの3階から聞こえてきたものなのか、それともやはり船の形をした離れの12号室から聞こえてきたものなのでしょうか?

自分らの前に立ちはだかり鳴き止まなかった猫…、そして突然漂ってきた強烈な異臭…。

もしかすると過去にあの12号室で何かがあったのでしょうか?😱

それともまさかあの時、遺体でもあったのか…滝汗

真相はわかりませんが、いずれにせよあの12号室には何かがあるのは間違いないなさそうですガーン

今ではかつてあったホテルドリームやホテルつる、ホテルニューグリーンの廃墟ホテルは全て解体されましたが、何故かこの嵯峨の廃ホテルだけは取り壊されず未だに残されています。
そして今現在、あの12号室の扉は固く頑丈に封鎖され、入れないようになっていました。

一体何故この嵯峨だけ取り壊されないのか?
そしてあの12号室で過去に何があったのか?
全ては謎のままです…。

またその内に気が向いた時にでも、廃神社と併せて見てこようかと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました👻

次回の記事も引き続き月岡温泉での体験談、【線香の匂い】編になります!

それではまた次回の記事で👋