前回 


の続き


それから暫くして、友人らと一緒に再び月岡温泉へ向かいました。

目的の場所は、前回潜入を断念したホテルドリームの廃墟です。


いつものメンバーであるmatsuとS君と合流し、早速廃墟ホテルがある月岡温泉へと向かいました。


そして月岡温泉に到着すると、廃墟ホテルの前に車を停め、改めてドリームの廃墟を見渡しました。



yuki☆『やっぱり雰囲気あるなー…このホテル…。』


matsu『そうだね…。』


ここは何度も見に来ているはずなのですが、改めてみてもやはり不気味な感じがしました。


暫く廃墟ホテルを眺めていると、


S君『じゃあ、早速入りますか!』


そのS君の一言が合図となり、誰も見ていないのを確認しながら、ついに廃墟内部へと足を踏み入れていきました。


廃墟内はスプレーの落書きだらけでガラスが割られており、いかにも心霊スポットと言った感じでした。


yuki☆『うわー、めっちゃ荒らされてるわ…。』


S君『ガラスとか危ないんで、気を付けないとだめっすね…。』


入り口(地下1階)エリアは管理人室やトイレなどがあり、肝試しに来た若者などによってめちゃくちゃに荒らされていました。

地下1階エリアを一通り見て回ると、次に客室のある1階に行こうと非常階段へ向かいました。


すると、なにやら白い塊が山のように積もっていて、思わず上がるのを躊躇しました。


yuki☆『なんだ?この白いの?』


S君『うわー…、これ全部鳥の糞ですよ…。』


yuki☆『マジで?!きたねーガーン


その大量の鳥の糞に驚きながらも、なるべく踏まないように気を付けながら階段を上がっていきました。


1階に上がるとそこには真っ暗な通路があり、両サイドに客室の部屋が並んでいました。


まず手前の部屋の中に入ると、ベッドや鏡、ガラスなどはほとんど割られており、めちゃくちゃに荒らされていました。


yuki☆『よくもまぁここまで荒らすよな…。』


S君『多分、DQNとかがぶっ壊してストレス発散してるんでしょうね…。』


一部屋ずつ順に見ていきましたが、どの部屋もいかにもラブホテルの客室といった感じで、特に変わった様子はありませんでした。


そして2階も全て見て回り、次は3階に上がって同様に部屋を一部屋ずつ順に見ていきました。


すると通路の一番左側に、何故か鍵が掛かっている開かずの間(角部屋)がありました。


matsu『もしかしたら誰かいるのかもよ?』


yuki☆『そうなんかな?ホームレスとか(笑)』


S君『そうだ💡そういえばさっき鍵持ってきてたんだった(笑)』


するとここでS君は、先ほど管理人室から大量に持ってきていた鍵の1つを使い、開かずの間の部屋の鍵を開けました。


そして扉を開けて部屋の中を覗いてみると、幸いそこにはも誰も人はいませんでしたが、明らかに他の部屋とは違う不気味な雰囲気でした。


yuki☆『何かこの部屋だけ気持ち悪い感じしない?』


matsu『うんわかる。ちょっとヤバイ感じするよね…。』


多少の不気味さを感じましたが、特に心霊現象などは何も起きませんでした。


そしてその角部屋から通路に出ると、突然matsuが、


matsu『うわっ!ちょっとこれ見て…。』


と言い、床の下を指差しました。


するとなんとそこには、先ほどは気づかなかった錆びた古いナイフが落ちていました。


yuki☆『えっ?ちょっとこれヤバくない?何でナイフが落ちてるん?』


matsu『ヤバイね…。』


S君『しかも開かずの間の部屋のすぐ前だし、何か気持ち悪いっすよね…。』


そしてなおも3階エリアを見てまわっていると、更にもう1つ不気味な部屋がありました。


それはその部屋だけ赤い装飾がされ、とても気味が悪い感じがしたのです。


恐怖を感じながらも一通り廃墟内を全て見て回ったので、そろそろ廃墟ホテルから出ることにしました。


yuki☆『不気味な感じはしたけど、思ったより大したことなかったね😅』


matsu『でもさ、さっきの錆びたナイフはヤバかったよね滝汗


yuki☆『確かにね…。もしかしてさっきの鍵が閉まってた部屋で何かあったのかもよ…。』



そして無事にドリームの探索を終えると、その後は月岡温泉の他の廃墟などを散策してからこの日は解散しました。



それから暫くして、なんとこのホテルドリームの廃墟が『遊び半分で行ってはいけない心霊スポット新潟編』という、全国の心霊スポットを検証する心霊DVDで取り上げられたのです!👻


早速ビデオワンでレンタルされていたので借りてみました。


その内容とは、タレントの阿部裕樹さんとアイドルの二宮歩美さんが厳選した新潟県内の心霊スポットを幾つか回り、新発田市の内の倉ダムや弥彦村のブラックハウス、更に南魚沼市の後山隧道、長岡市の比礼隧道などを回り、最後に新発田市のホテルドリームという順に収録されていました。


そしてそのDVDを見てみると、各心霊スポットで怪奇現象もそれなりに起きていて、阿部さんと二宮さんもやはりあのドリームの2階や3階にある開かずの間の角部屋(301号室)で、ただならぬ空気を感じとり、部屋の中に入るのをためらっていました。

しかもその部屋のドアノブには、何故か首吊りのようにロープが巻き付けてあり、更に2階の部屋の一室では叫び声お経が聞こえると二宮さんが言って怯えていました。


探索後、阿部さんと二宮さんは今まで行った全国の心霊スポットの中でも、新潟が一番怖かったと言っていました。


そしてこれは後で知ったのですが、なんとあの3階の開かずの間だった角部屋で、過去に女性が亡くなっている事がわかったのです。

そのため、あの開かずの部屋では女性の霊が出ると言われているそうなのです。

またもう1つ嫌な感じがした、あの赤い装飾の部屋でも霊が出ると噂があったそうなのです。


それを知った自分は、まさかあの時に落ちていた錆びたナイフは…滝汗 

と勝手に思ってしまいました(笑)



興味のある方は是非見てみて下さい!👇️


遊び半分で行ってはいけない心霊スポット 〜新潟編〜 [DVD] https://amzn.asia/d/2gblLcP





それから暫くして、再びmatsuと一緒にこのホテルドリームに行きました。


今度は中古で買ったSONYのビデオカメラで撮影しながら廃墟ホテルに入っていきました。


『遊び半分で行ってはいけない心霊スポット』のDVDを見た後もあって、より一層恐怖感を感じながらも廃墟内を回っていきました。

前回に探索して構造はわかっているので、すんなりと廃墟内を回れました。


そして最後に女性の霊が出ると言われている3階の角部屋も見ましたが、残念ながらお経は聞こえてこなかったものの、やはりとても不気味な感じがしました。

しかし何故か、以前に見た錆びたナイフはいつの間にかどこかへ消えてしまっていました。


matsu『何か足音みたいなの結構聞こえたよね?』


yuki☆『わかる…。やっぱここヤバいね。』


探索中、確かに足音のようなものが何度か聞こえていました。


そして特に何事もなく探索を終え、廃墟ホテルから出ようとしている時のことです。


突然どこからか


ブォォォンッ! 


ドッ…ドッ…ドッ…ドッ…♪



という爆音とともに大音量のステレオを流したガラの悪いヤン車が廃墟の前に停まりました。


(yuki☆)うわー、何かガラの悪いの来たよ…。


(matsu)本当だ。嫌だな…。


そして車から若い二人組が降りてきて、こちらの方へと向かってきました。


yuki☆『あー、これはもしかすると絡まれるパターンだな…。』


覚悟を決めて廃墟ホテルから出ていくと、案の定そのヤンキー達は確実に自分らの方へと向かってきています。


するとその瞬間、何故かmatsuは急いで自分の車の方へと逃げるように歩いていきました。

どうやらmatsuは怖かったようなのです💦


(yuki☆)えっ?うそ?matsuそれはないよ…。驚き


と心の中で思いながら、仕方なく自分一人でそのヤンキー達の相手をする事に…。


見てみるとそれは二人組で、目をギラギラさせたガラの悪い兄ちゃんともう一人は彼女らしき若い女の子でした。

そして目の前まで歩いてくると、突然自分に話しかけてきました。


ヤンキーの青年『いました?』


yuki☆『えっ?あぁ、何か(霊が)いる感じはしましたよ。』


ヤンキーの青年『やっぱりそうですか!』


なんと予想に反し、そのヤンキー達は因縁をつけてくるわけでもなく、笑顔で話しかけてきました。

年齢にして恐らく二十歳位…。


yuki☆『何か足音っぽいのが聞こえましたけど、特に何もなかったですね…。でも何かちょっと頭痛がする感じがします。』


ヤンキーの青年『実は俺も前に来た時、肩が重くなって体調悪くなったんすよ…。』


どうやらこのヤンキーの青年らも以前にこのドリームの廃墟ホテルに来ていたそうで、心霊現象に遭遇したり体調が悪くなったりしたそうなのです。


心霊スポットの話で楽しく談笑した後、ヤンキーの青年と彼女らしき女の子は車に乗ってどこかへ去っていきました。


ホッと胸を撫で下ろし、matsuが乗っている車に戻ると、matsuは安心したような表情を見せながらも、少し申し訳なさそうな感じで言いました。


matsu『いやーごめんね…。絡まれると思ってさ💦大丈夫だった?』


yuki☆『うん、まあね!ただのカップルだったよ。でもまっつん一人で車に戻ったからびっくりしたけど😅』


正直一人にされた時は驚きましたが、特に絡まれたわけではなかったので今回は許してあげることにしました(笑)



そしてそれから数日後、またしても月岡温泉に訪れることになるのですが、そこでとても気味の悪い体験をすることになるのです…。



次回の【月岡の心霊スポット探索 その③ 恐怖の12号室】編に続きます。