これは数年前(2008年頃)の話です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200307/02/yuuyami73/ff/60/j/o0503033614724130132.jpg?caw=800)
この日は友人のS君と一緒に、新発田市にある有名な心霊スポット、ホテルドリームという廃墟に向かっていました。
聞いた話によると、その場所は月岡温泉♨の温泉地にあるらしく、しかも『ホテル華凰』という有名なホテルの隣にあるという事でした。
S君の運転する車に乗り、国道290号線を阿賀野市(安田)から新発田市方面に暫く車を走らせていくと、ようやく目的の月岡温泉が見えてきました。
そして田んぼの向こうにある温泉街の方を見てみると、そこには大きくて立派な『ホテル華凰』の建物の隣に、いかにも怪しげな廃墟らしき白い建物が目に入りました。
S君『あっ!あれじゃないすか?ドリームの廃墟って?』
yuki☆『あー、多分そうだね!あの白い建物』
見た瞬間その建物だとすぐにわかり、早る気持ちを抑えながらも、車を少し離れた広い駐車場に停め、早速歩いてその廃墟に近づいてみることにしました。
狭い道を歩いてその廃ホテルに近づいてみると、建物の周囲はバリケードで塞がれていて、壁には落書きがされ、窓ガラスは割れていてかなり荒れていました。
更に建物の屋根の所には『ドリーム』と書かれた看板もまだ残っていました。
(※画像は使い捨てカメラで撮った写真を、再度スマホで撮影したものです)
yuki☆『結構雰囲気あるね…、この廃墟』
S君『ありますね…。めちゃくちゃ荒れてるし…』
yuki☆『でもさ、なんでこんな廃墟の所に車が停めてあるんだろうね?』
S君『多分、別のホテルの関係者とかが、他に車停める場所がないからここに停めてるんでしょうね』
yuki☆『あー、なるほどね。なんかちょっと近づきにくいな…』
早速廃ホテルに入って中を探索しようと思ったのですが、この廃ホテルの手前には、何故か他の旅館やホテルの従業員の車が数台停めてあり、どうやら駐車場に使われているようでした。
なので人に見つかる可能性もあるため、廃墟の侵入は中々厳しそうでした。
仕方なくドリームの潜入は諦めて、他にも廃墟がないか探してみる事にしました。
するとそのドリームのすぐ隣に、もうひとつ廃墟のような古いホテルがありました。
そのホテルに近づいてみると、『旅荘嵯峨』と書かれていて、営業しているのかどうか微妙な感じでした。
yuki☆『あれ?もしかしてさ、これも廃墟なんじゃない?』
S君『う~ん、どうですかね。まだやってそうな感じもするし…』
そのホテルは営業してるのかどうかはわかりませんでしたが、建物は古い感じで中々雰囲気がありました。
そしてこのホテルを通り過ぎようとしていた時、突然その古いホテルの離れの部屋らしき辺りから、
いやぁぁぁぁーーー!!
という女性の悲鳴のような声が聞こえてきました。
yuki☆『えっ?!今なんか、女の悲鳴みたいなのが聞こえたような気が…』
しかし不思議な事に、一緒にいたS君にはその悲鳴のようなものは何も聞こえていない様子でした。
この時その悲鳴のような声が少し気になりましたが、なおも廃墟を探して月岡温泉街を歩いて行きました。
(※しかし後にこの古いホテルで、とても恐ろしい体験をする事になるのです)
暫く温泉街を歩きながら宛もなく廃墟探しをしていると、その途中に、不気味な赤い屋根の廃アパートらしき建物を見つけました。
その赤い屋根の廃アパートは人の気配がなく、とても不気味な感じがしたのです。
後にこの廃墟で恐ろしい心霊体験をする事になる。
その廃アパートの窓には、ボロボロのカーテンが垂れ下がるように掛かっていて、中はとても荒れているようでした。
yuki☆『うわぁ…。この廃アパート、なんかすごい気持ち悪い感じがする…』
S君『確かにちょっと不気味ですね…。中とか結構荒れてるみたいだし…』
気になったので早速アパートの入り口を見てこようと思ったのですが、この通りは人通りも多く、しかも周囲には民家もあるため、近づくのは厳しそうでした。
その廃アパートも気になりましたが、また次回に確かめにこようと思い、なおも温泉街を歩きながら廃墟を探し続けました。
すると前方に、ホテルらしきオレンジ色の建物が目に入りました。
近づいてみると、どうやらこのホテルも廃墟らしく、周囲には草が生えていて、入り口には立入禁止🚧のロープが張られていました。
荒らされた形跡はなく、建物自体は綺麗な感じだった。
yuki☆『これも廃墟みたいだね。そこまで荒れてないみたいだけど』
S君『そうみたいっすね。まだ潰れてばっかりなのかも』
その廃ホテルは潰れてまだ間もないのか、建物自体は荒れておらず綺麗な方でした。
そして更に温泉街を歩きながら廃墟探しをしていると、ここから少し離れた所に、いかにも不気味な雰囲気を醸し出している白い大きな建物が見えました。
yuki☆『あれ?ねえ、あの建物なんか廃墟っぽくない?』
S君『あー確かに廃墟っぽい感じしますね。見てきますか』
その廃墟のような白い建物が気になり、早速見に行ってみる事にしました。
暫く歩いて近づいてみると、やはりその建物は廃墟らしく、何故か少し離れた手前の不自然な位置に、ボロボロの門らしきものがありました。
何故かこの建物の少し離れた位置に、門らしきものが不自然に建っていた。
S君『やっぱり廃墟っすね。結構雰囲気あるな…』
yuki☆『確かにちょっとヤバそうなオーラ出てるよね…。でもなんであんな所に門があるんだろう?』
S君『あの門ってもしかして、元はあの白い建物の門だったんじゃないすか?』
yuki☆『あー、なるほどそうかもね💡元はもっと大きかったけど、半分解体しちゃったのかな?』
S君『もしかすると過去に火事とかがあって、半分焼けて消失したとかかも知れないすね…』
yuki☆『うん、そうかもね。あの門と建物の間に無駄に広いスペースがあるし…』
どうやらこの建物は元は旅館かホテルだったらしく、過去に火災か何かがあって半分解体されてしまったのではないかと推測しました。
試しに廃墟の表側に回ってみると、建物は4階建てになっていて、窓際のベランダや外壁が崩れてしまっていました。
S君『この廃墟、結構雰囲気あるしヤバくないすか?』
自分:『うん、確かに…。もしかしたらここドリームよりヤバイかも…』
偶然見つけたアタリ物件の廃墟にテンションも上がり、更にその後も廃墟を探して歩き続けました。
そして一通り温泉街を見て回った後、最後にネットの情報で知った、月岡温泉街の山中にあるというホワイトハウスを探す事にしました。
実は月岡温泉では、ドリームの他にもうひとつ噂されている廃墟があるのですが、月岡温泉の山中に誰も住んでいない一軒の白い家があり、その家が通称月岡のホワイトハウスと呼ばれているらしいのです。
ネットの情報によるとそのホワイトハウスは、ホテルル○と清○苑(どちらも現役のホテル)の間を通った辺りにあり、長い坂道を上がった山中にあるそうなのです。
自分らはその情報の通り、ホテルル○と清○苑の間にある道を通って、山の方に歩いて行きました。
すると、なんとそこには情報にあった通り長い坂道が山の上に続いていて、家らしき建物があるのが見えました。
yuki☆『あっ!あった坂道!多分あそこの事だ!』
S君『多分そうっね。ちょっと坂道上がって見てきますか』
以外にも簡単にホワイトハウスを発見し、早速その長い坂道を上がって行ってみる事にしました。
(この頃、既に日も暮れて夜になっていました。)
懐中電灯🔦で辺りを照らしながら急な坂道を上がっていくと、そこには広い敷地内に建つ『一軒の白い家』が建っていました。
しかしその家を見た途端、自分らは思わず拍子抜けしてしまいました。
yuki☆『えっ?これがホワイトハウス??』
S君『なんか建物まだ綺麗だし、普通に人住んでそうですよね…』
yuki☆『うん、そうだよね。これは廃墟じゃないだろう…』
なんとホワイトハウスらしきその家は、明かりこそ何も点いてはいないものの、建物や庭はとても綺麗な状態で、明らかにまだ人が住んでいそうな感じだったのです。
yuki☆『なんか普通の家みたいだし、ガセだったのかもね😅それとも、もしかしてここじゃないのかな?』
S君『いや…、でも情報通りだと多分ここで合ってると思うんだけど…』
メインとして期待していた月岡のホワイトハウスは残念ながら期待外れに終わってしまったので、今度はまだ見ていない、温泉街の『山側エリア』周辺を歩いてみる事にしました。
すると広い山道に向かっている途中、道の右側に不気味な廃道のような道を発見しました。
その廃道の入り口には、何故かロープが張られていて、少し怪しい感じがしたのです。
yuki☆『なんだこの道?なんか怪しい感じがするんだけど…』
S君『そうっすね。じゃあ行ってみますか』
その廃道のような道が気になったので、ロープを跨いで坂道を上がって行くと、坂道の右側に、稲荷神社の入り口らしき石段と赤い鳥居が見えました。
S君『こんな所に神社があるみたいすっね』
yuki☆『うわぁ…、この神社も結構ヤバそうだね…。まあでも、今回は別に神社はいっか😅』
廃墟を探していた自分らは、この時神社には興味を示さず、スルーしてなおも廃道の坂道を歩き続けました。
(※しかし、後にこの神社が恐ろしい場所だと知ることになるのです)
そしてその稲荷神社を通り過ぎて更に坂道を上がって行くと、突然舗装された道が途絶え、ここから先は何故かバリケードで塞いでありました。
yuki☆『あれ?何でここからバリケードがしてあるんだ?』
S君『確かにちょっと不自然ですね…。この道の先、なんかあるんすかね?』
yuki☆『うん、なんか怪しいが感じする…。もしかして、この先に本当のホワイトハウスがあったりして😱』
S君『確かにその可能性もありますよね…』
この時、もしかしたらホワイトハウスはこの道の先にあるのでは?と思い、そのバリケードの先の山道に行ってみようかと思いましたが、今は夜ということもあり、周囲は真っ暗で鬱蒼とした森になっていたため、今回はやめておきました。
そして廃道の坂道を一旦下って、今度はその廃道の下の方に続いている、先程の広い山道の方を歩いてみる事にしました。
暫く広い山道を歩いていくと、前方の崖の上に明らかに使われていない古びたガードレールが見えました。
するとそれを見た途端、すぐにピンときました。
yuki☆『もしかしてあのガードレールの道って、さっきのバリケードがしてあった廃道の道じゃない?』
S君『あー💡確かにそうかも!』
どうやらその崖の上にある古びたガードレールの道は、先ほどバリケードで塞いであった道から続いているようでした。
そして更に広い山道を歩いていくと、突然目の前に、廃墟らしき一軒の建物がありました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200307/02/yuuyami73/ff/60/j/o0503033614724130132.jpg?caw=800)
↑突然目の前に現れた栄荘と書かれた一軒の廃墟。
どうやらアパートか社宅のようだった。
(※画像は明るい時に撮影したものです)
その建物に近づいてみると栄荘と書かれていて、どうやらアパートか社宅のような感じでした。
廃墟の中に入れるかどうか確かめてみようと思いましたが、この廃墟のすぐ隣には現役の社員寮があるため、少し厳しそうでした。
そして温泉街の山側エリアの探索もある程度終わったので、その後は温泉街に戻り、休憩所で暫くD君と色んな話をしたりしてから、この日は帰りました。
そしてこの数日後、ついに廃ホテルドリームに潜入する事になるのですが、そこで恐ろしいものを発見する事になるのです…。
次回の《月岡の心霊スポット探索 その② ホテルドリーム》編に続きます。