4月3日(火)は、19時から20時まで、宮崎市内の住宅型有料老人ホーム平和台の杜さんにて、
『認知症の人のためのケアマネジメント センター方式(以下、センター方式)』
の勉強会を行いました。
毎月第1火曜日19時から20時からの開催で、毎回1枚のシートを活用した演習方式です。
各人、今関わっている利用者の方(対象者がいなければ身内でも可)を対象にします。
今回は、『D-5』
を使いました。
このシートは、『私の求めるかかわり方シート』という名称で、
かかわり方のまなざしや態度を点検する異色のシートです。
せっかくなので、みなさんもどなたか介護や育児など支援している方を一人思い浮かべてください。
私は、父を思い浮かべてみました。
点検項目の一つ目は、
・あなたは「支援してあげる」という一方的な気持ちではなく、私の暮らしのパートナーとして一緒に楽しもうとしていますか
です。
ヘルパーでもサポーターでもなく、『パートナー』です。
最近、認知症当事者の丹野さんが『丹野智文笑顔で生きる』
で、当事者の感覚として『パートナー』がしっくりくることを言われていますが、センター方式はその10年前に『パートナー』という表現を使っています。
驚きですね。
また、『楽しもうとされていますか』です。
私たちのまなざしや態度は、相手にどのように映っているのでしょうかね。
さて、みなさんは、思い浮かべた方に対して、上記のかかわり方をされていますか?
私の場合、場面は「病院への見舞い時」にして、
状況(かかわり方)には、
・本人の訴えに添い、端座位にしてプリンを食べてもらったり、水を飲んでもらった
と書きました。
パートナーというより、ヘルパーという感じですね~
一つ目は、「はい」ではなく「いいえ」ですね・・・
まだまだ、対等な関係ではありませんね(^_^;)
点検項目の二つ目は、
・あなたは私の言うことや問いかけに、しっかりと耳を傾けていますか
です。
いわゆる、傾聴ですね。
傾聴って、難しいですね。
自分の価値観を交えず、相手の価値観にただ耳を傾けるのですから。
現実の私たちは、相手の話を聞きながらも、相手にどう返そうかと自分の価値観で考えたりしがちです。
相手の価値観をただ聴くというのは、実は非常に難しいことです。
自分の価値観にこだわっていると、相手の価値観は耳に障るのです。
孔子も「六十にして耳順う」と言っています。
みなさんは、思い浮かべた方に対して、上記のかかわり方をされていますか?
私は、状況(かかわり方)に、
・何を言っているのか分からずメモ帳に書いてもらう
と書きました。
でもこれで意思疎通が図れるようになりました。
二つ目は、「いいえ」ではなく「はい」でしょうか(#^^#)
点検項目の三つめは、
・あなたは、私が話しを通して伝えようとしている真意を汲み取ろうとしていますか
です。
共感的理解という感じです。
どんどんハードルが高くなっていきますね~
みなさんは、思い浮かべた方に対して、上記のかかわり方をされていますか?
私は、状況(かかわり方)に、
・当たるまで、本人に訊き続ける
と書きました。
三つめは、きわどいですが「いいえ」ではなく「はい」でしょうか。
下手すりゃ、尋問ですからね~(^_^;)
また、分からなければ、他のシート(C-1-2など)に飛んでもいいですよね。
このように、このシートは介護者のかかわり方を本人目線に立って点検していきます。
いわば、介護者のかかわり方をアセスメントするシートです。
認知症の人等は、介護者等のかかわり方に生命・生活・人生が大きく左右されます。
このシートは、本人へのかかわり方を
①対等な関係
②傾聴
③共感的理解
という感じで、深く掘り下げながら振りかえらせてくれます。
職場内の事例検討会なので使うとよいのではないかと思います。
本人の困りごとの原因は、本人の体調や周囲の環境などにあると言われますが、中でも介護者のかかわり方って、少なくないのかもしれません・・・
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