介護という文化 | 増田さんの介護福祉日記

増田さんの介護福祉日記

このブログは、2014年5月から
『真理を訪ねて30年~介護に学ぶ人間関係学』というタイトルで
私の日頃の活動を書いてきました。

2020年8月からは、現タイトルに変えて
人生100年時代の介護福祉について
日頃の活動を通して思うところを綴っています。

平成28年5月15日(日)は、一般社団法人 宮崎県介護福祉士会の総会に参加しました。

記念講演は、前田会長のスウェーデン見聞録でした。

 

 




私は以前、別の研修でデンマークの話を聴いたことがあります。

デンマークとスウェーデンは福祉国家、福祉先進国などと言われています。

なぜそのように言われるのか、福祉の先進地とは一体何なのか

今回の話を聴いてあらためて介護は文化なのだという思いを新たにしました。

 

 


日本の介護は、平成12年から介護保険が中心になりました。

介護保険以前は、保育園と同じ措置制度で

利用者負担も収入に応じる応能負担でした。
財源は税金で賄われていました。

介護保険以後は、民間会社と同じ契約制度となり

利用者負担は一律1割という応益負担になりました。
財源は主に社会保険です。



ところで、スウェーデンは介護保険以前の日本のあり様と似ています。

福祉は国の責任ということで

介護職の半数以上は公務員だそうです。

日本はほぼ民間ですね。

スウェーデンの介護職は給料を60万とか貰っているそうですが

半分以上は税金で持っていかれるそうです。

手取り的には日本とそう変わらないかもしれません。

ところが教育は大学院まで無料!

医療は成人するまで無料!

福祉国家と言われる所以ですね~

同じ手取りでも、日本は莫大な教育費がかかります。

スウェーデンにおける介護サービスを利用する方の負担は

収入に応じた応能負担です。

さらにここが決定的に違うところですが

家族(子ども)は親の介護には関与しません。

ですが、要介護者のほとんどの方は在宅で生活されています。

1人暮らしということです。

 

すごいですね~



でも前田会長には、要介護者の方が寂しく見えたそうです。

日本の介護の方が心遣いなど細やかで

この点は優っている!と言われていました。

本人が本当に寂しいかどうか分かりませんが

日本の感覚で見たら寂しそうに見えるのかもしれません。

 

 


上記の差異について、私は優劣ではなく文化の違いだと捉えています。

デンマークやスウェーデンの介護福祉は

社会的には国が責任を取りますが

個別的には自己責任。

日本の介護福祉は

社会的には自己責任のようですが

個別的には家族・地域(社会)が責任を負っているような気がします。

 

介護制度は、個人の社会における在り方がベースになっているような感じがします。

個人主義が福祉のベースとなっているデンマークやスウェーデン。

 

家族(世帯)主義が福祉のベースとなっている日本。

(※生活保護も世帯単位ですね)

どちらが優れているというわけではなく、文化の違いかなと思います。

文化は長い時間をかけて自然と醸成されたものです。

 

国民の無意識の総意といえるかもしれません。

(もちろん、個別的には馴染まない人もいます)

介護保険が財源確保で汲々としている現在

新たな総意が必要になりつつあると思いますが

みなさんはどのようなお考えをお持ちですか?

日本人にはどんな介護福祉が性に合っているのでしょうね(#^.^#)

 

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