2021年度版 キハダマグロキャスティング 道具立て ファイト  | 黄色いクジラの釣り日記

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2011年からの釣行日記です
浜名湖沖のオフショアボートフィッシング
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キハダキャスティング初心者の友人に道具立てを説明するための記事を2018年に書きました。ただこの3年で少しずつ変わってきたこともあるのでもう一度ファイトを含めてまとめてみました。以前と同様にどこのメーカーとも関係のない素人の私見ですので不快な際にはご容赦ください。


以前の記事






キャップ
つばが深く周りから光が入りにくいベースボールキャップを好んで使っています
熱射病予防や頭部の保護に必要です


 
サングラス
つぎに偏光サングラス どのキャスティングゲームにも共通して必要なものですがオフショアの場合には水面下のベイトを見たり魚の通った波だち(水もち)などを見るために必須です プレジャーボートでの出船する時には鳥を自分で探すため光量の多い方が有利になり薄い緑色を選びます しかし遊漁船利用時や浜名湖のシーバスキャスティングなど水面下だけを見る場合は濃いものを選びます 偏光サングラスを扱う専門店なら色々相談に乗ってくれると思います 偏光サングラスありとなしでは釣果が全く違います 目の保護にも大切 紫外線カットの効果は普通のサングラスより高いようです きちんとしたメーカーの良いものを買いましょう


 
グローブ
グローブはMCworks CBONE ダイワ シマノ またはソウルズのキャストグローブがオススメです グローブも帽子同様、怪我の予防のため必要です キャストを考えてあるものがいいと思います。最近はシマノのグローブの耐久性が高くて使用しています。
 
シューズ
かかとの無いサンダルは不可です シマノのEVAIR MARINE FISHING SHOES がオススメです 実は好きすぎて普段から履いています 雨や寒い時の為にデッキ用の長靴(ダイワのスーパーVソールの物がおすすめ)が別に必要です

 
ギンバル
ギンバルはソウルズのものを使っています 形状が良くカップも安定しているためオススメです ライフジャケットを一体型にしています 20キロ台までなら無くても問題ないですがそれ以上の場合はあった方がファイト時間の短縮になります
ロッド(ファイトを含めて)
もしよければ前回の記事を読んでいただいてからご覧になっていただきたいです。
実はこの部分の考え方がこの2、3年で変わってきています。ロッド自体の選び方は以前と大差はなく8から8.6フィートの竿でロッド角とドラグ値の記載のある物なのに変わりはありません。これは前回の記事にも書いた通りマグロファイトではロッドを立てる場面がありそこでのロッドの破損が多いためです。ただ変わってきたのはロッドの選択が以前よりよりライトな方向に向いている所です。それにはファイトスタイルの変化が関係しています。まずロッド選びで最も大切なのは使いたいルアーの飛距離が一番出る調子のものを選ぶ事です。マグロキャスティングはマグロをかけなければ勿論始まりません。かけるため最も大事なのはナブラに届く飛距離なのはマグロ釣りをする以上当たり前の認識と思います。硬すぎやヘビー過ぎて振り抜けず身に余る道具選びは得策ではありません。自分の筋力、身長、投げられるルアーウェートにあわせて選ぶことが大事です。そうなると自然にライトなロッドを選ぶことが多くなると思います。実は最近になって以前のファイトを振り返るとライトロッドを使っている方がヘビータックル使用時よりファイト時間や体にかかる負担が少なかったことに気付かされました。これは偶然ではないと思います。次にかくファイトスタイルや考え方の変化によるものが大きいと考えます。無論、マグロ相手ですのでそれなりのラインの太さは必要です。魚のサイズはえらべませんのでPEで出来れば6号最低でも4号の糸が使用できる事が必要です。ただ4号のPEラインを切るためには60ポンドとしても約27キロの力が必要です。理論上はステラ14000のMAXドラグが25キロですのでMAXドラグでも新品の糸の破断は不可能になります。またマグロのスロージギングも近年普及してきており柔らかいロッドで2号から3号を使いロッドをいたわりながらリールのドラグ中心にファイトするスタイルも浸透してきていることもファイトスタイルの変化の一因といえます。具体的なフッキングからのながれをまとめるとフッキングではロッドをたてて煽るのではなく一直線上から引き抜くようにバットを使い合わせを入れ針に力をかけます。ロッドを煽って合わせると力点、支点、作用点がはなれ力が逃げるだけでなく煽った時に糸がゆるみ針が外れる危険が増します。ファイト時も同様に力点、支点、作用点、がはなれないようにすることを第一に考えます。最近はギンバルに竿を刺してファイトする事は力の効率の面で劣っている為、極力避ける方向にあります。ロッドを立てる角度により、より多くの力が必要になります。以前はこの為に逆に立てるだけたてて力点と作用点を一直線上にしてロッドの復元を利用しファイトをしたのですがなかなかに限界があります。この為余計なところに出来るだけ力を入れずわきが抱えのスタイルで長くファイトをします。ロッドの長さ強さの違いがあり少し異なるところもありますが基本的にはスロージギングでの竿を一直線にしたファイトを参考にして魚を寄せられる時には早くまた魚が走る時にはリールのドラグを充分に使い無理がないファイトをめざしています。ただこの場合ベイトリールと違いスピニングでは巻き取りのトルクが弱いため、特にまき始めの力の緩和のためにライトなロッドの柔らかいティプが役に立ちます。ファイト途中、魚に勝ってランディングまで余裕で持ち込めると考えてからはじめてロッドの弾性により糸のテンションが緩みにくく、これによりバレにくくするためにロッドをたててギンバルを使用する塩梅になります。このような考えになると自ずとライトなロッド選択のほうがファイトが楽に早くなるだけでなくファイト時間も短縮される事に気付くこととなりました。事実過去のファイトを振り返るとファイトの限界を迎えるときは実はヘビーなタックルを使用していることが多かったです。最近は元に戻ってヘビータックルから変化しカーペンターブルーチェイサー84/22を主に使用しています。マグロ竿としてはライトからミディアムに属すると思います。糸はその時は必要とする飛距離にあわせて4号から6号、出来れば太目の糸をセットします。








もう10年使用しておりマグロでこの竿を折ることがなぜか目標になっています。
また前回の記載ではシンキングペンシルの使用を考えてシンキングペンシル用の竿を多めに用意すると書かれていましたが、ここ最近残念なことに相模湾でもイワシのベイトボールでのチャンスがめっきり少なくなってきており現状では一応一本で十分となっています。なお遠州灘ではこのところほとんど見られていませんのでフローティング主体です。

リール、ライン、リーダー
リールラインリーダーについてはスクラム16を使ったプロテクトリーダーが話題ですが確かに使用感もよく検証中です

リール
リールは14000番
ラインキャパシティーに番手を合わせるのではなく巻き取りスピードの速さが重要です。巻き取りスピードにより投げられるチャンスが1回増える可能性があります。このことからも14000以下の番手は必要ないと思っています。
機種は正直どれでもいいと思います 強いて言えばかっこと思い入れです どのランクでも十分な性能はあると思います 極端な大物狙いでない限りハイギアであればあるほど良いと思います
ラインは一律300m
PE 4から6号
ナイロン3号の下巻きで調整します
 
ライン リーダー
ラインリーダーは理不尽にブレイクした物は基本的に次から使わないことにしています 今、ラインはよつあみオッズポート一択です 男は黙ってオッズです 理由は単純でまだ理不尽に切れていないからです
PEラインの引っぱり強度は近年飛躍的に上昇しています 物の良いPE6号あれば80ポンドから100ポンドの強度ぐらいあるでしょうか 80ポンドでは約36Kgの力以上でないと切れないということです ステラ14000でも最大ドラグが25Kgですので理論上は最大ドラグでも切れることはないことになります ただ現実はドラグ7Kgでも切れることがあります 経験上切れるのは一匹上げたセットで次にかけた時のファーストランのことが多いような気がします。特にラインをどこかにこすった記憶もないのに切れます でもこれはやはりどこかが傷ついていたと考えるのが普通だと思うのです そう考えるとPEのライン選択重要な点は引張強度ではなく摩擦に強いこと(耐久性のある事)だと考えるに至りました またリーダーに関してもリーダーの特性上当たり前かもしれませんが引張強度より摩擦強度を重要に考えています
リーダーはナイロンでフロロの選択肢はありません 僕はよつあみ推しですが好きなものでいいと思います
スクラム16を使用したプロテクトリーダーも最近ではおすすめです
6号には130ポンド
5号には110ポンド
4号には90ポンド
ただよつあみのTPⅢではポンドを落とします
6号は110 5号は90 4号は80になります
長さは2ヒロ半程
垂らしを考えてリールに一周弱巻ける長さをとります PEの部分を指に掛けてキャストするのは強度低下を考えオススメできません フロロカーボンの先リーダーをつける方もいますが僕は仕掛けはなるだけ単純な方がいいという考えで使用していません
リーダーとPEのむすびはPRノット、僕のような不器用でも安定した強度で結べます
 

MCworksのヘビーボビンで結びます
詳細はユーチューブのライズ原田さんの動画がわかりやすかったです クルクル巻きつける部分はジギングと違い2から3センチ巻き数でいうと40から50で良いと思います 長すぎるとトラブルが多発します

リーダーとスイベルはソウルズ佐藤氏のノットをつかっています 詳しくははソウルズのマグロDVD(二つあるので気をつけてください 前の方です)にあります または呑まれ切れを考える場合は結びが長くなりますがイモムシノットを使います 綺麗な結びは強度があるので練習することが大切です また摩擦による強度低下を避ける為リーダーとスイベルの結紮にはワセリンも必須ですので薬局で出来るだけ少ない量を買って来て下さい ここが1番のブレイクするポイントだと思います
スイベルはNTボールベアリング樽型 またリングはカーペンターのものを使っています リングの形状再現性は大切です
 
一例として僕のセットを出します
相模湾や遠州灘用です
フローティング用
カーペンターブルーチェイサー84/22PE6号 ステラ14000✖️2
シンキング用
カーペンターブルーチェイサー84/22 PE5号 ステラ14000
基本はこれですが魚のサイズに合わせて組み合わせを変えます
カーペンター80/40 PE8号を用意することもありますがまれです
遠州灘では太く 相模湾では細い傾向です
周りに投げ負けないように3号や2.5号までラインを落としたこともありますがやたらに細くするよりやはり釣りたい魚の最大値に合わせたライン強度の確保が今は大事だと考えています 遠州灘では基本6号 相模湾は5号です ただフローティング用では5号でも6号でもあまり飛距離はかわらないため6号を使用しています 何故ならフローティングを使う場面では風上から投げることがほとんどでラインの太さによる飛距離への影響が少ないからです ちなみにそんな船頭はなかなかいないですが風下からフローティングを頻繁に投げさせる様な船に乗っては釣れませんので船宿の変更が必要です
 
ルアー
ルアーですがこれも正直に言うと近年変わってきています。まずはシンキングペンシルに関しては以前の記事を読んで頂きたいです。フローティングについてはまずポッパーやダイビングペンシル、ダイビングポッパーなどいろいろな状況に合わせられるルアーは一揃えは必要と思います。日によりますしベイトや海況によりバイトの出るルアーは変わりますので沖に出てそのタイプのルアーがないのでは辛いので用意が必要です。

上からダイビングポッパー ダイビングペンシル ポッパー


ただ入手困難なウッドルアーだけが釣れるわけでもありません。この最近オフショアのルアーにもシーバスルアーと同じく重心移動による飛距離アップの流れが凄まじくなっています。特に初心者の方におすすめなのは入手しやすい安価な上記のようなルアーになります。釣りたければ難しい事は考えず飛距離こそは正義です。

 最近行ったクロマグロキャスティングの道具箱
 


釣り部屋の風景


ドラグチェッカー 
魚が大きくなると特にですがドラグ値を計らないでとれるほど簡単ではありません 僕の初期ドラグはPE6号の場合手元で7キロ設定です 竿を立ててガイドを通ると2割増しのドラグ値になります 初期ドラグ設定は非常に大事ですが値には色々な考え方があります 自分自身まだ結論は出ていません またここから締めるとドラグノブ1/4回転で約1キロ上がります
 
締め具、 ナイフ(サビナイフ)
釣れた時、船長に魚を処理してもらった時点で一緒に行った友人の貴重なチャンスを潰しているのと同然です 必ず自分で処理して船長には操船に集中してもらいましょう
 
こんなところですが自分自身に絶対必要なものを列挙しました くどいですがただの素人の私見ですのでよろしくお願いします

マグロ釣りも以前この記事を書く時には最終形態かと思っていましたがまだ変化がある事が驚きです。まだまだ精進して行きたいと思います