読書感想224 電通マンぼろぼろ日記(エッセイ・ノンフィクション) | フリスビーの読書感想

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「電通マンぼろぼろ日記」

(福永耕太郎著 フォレスト出版)

 

 

今ではすっかりお馴染みになった「○○日記」シリーズ。

今回はその最新作である「電通営業マン」のお話です。

以前は悲壮感が強い中で、ささやかなほっこり話などがあったシリーズ。

今回は果たして?

 

 

本書を読む前の電通のイメージ、個人的には

 

残業が非常に多い会社

 

という雰囲気が強かったです。

それが原因でニュースになったこともありましたから。

 

本書を読んで、残業の件はあながち嘘ではないということを知りました。

ですがその代わりという形で

 

かなり優雅な生活を送っていた

 

ということも書かれていました。

著者が勤務していた時期が関係していることもありますが、給料はかなり高かったようですし、残業代もきっちり出ていたとか。

かつては

 

残業=収入が増えて嬉しい

 

という時代もあったようですから、そういった面でもいい時代だったのだろうと感じました。

 

中盤まではいい感じで進み、中には

「一か八かの勝負手」

が見事に成功し、拍手喝采を浴びたお話も。

電通は大会社ですから、ここまででは悲壮感は感じませんでした。

 

 

ところが終盤が近くなったとき、風向きは変わってきました。

正論を通したつもりが、会社にとっては迷惑行為として、処分を受けたり…

このあたりの理不尽行為は僕も最近経験したので、段々と同情心が入ってきました。

 

その後は逆風が吹き始め、アルコールの力を借りるケースも増え、全体的にギクシャクしていきます。

そして早期退職をした後に、まさかの展開が。

終盤になり、「○○日記」らしい状況となっていきました。

今回は「ぼろぼろ日記」ですが、それはこの時期になって当てはまるのだと感じています。

 

 

本書を読んだ後に、

 

大企業で収入が多くても、あまり大きな態度を取ってはいけない

 

ということを感じました。

現実に著者は長年にわたり、大きな態度を取っていて、その結果…

ということもあるので、そのあたりは参考にしたいと思いました。

 

謙虚な気持ちは大切に

 

その気持ちを本書を読んで、強く感じたというのが感想です。

 

 

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