読書感想219 大人もぞっとする初版グリム童話(童話・ホラー) | フリスビーの読書感想

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「大人もぞっとする初版「グリム童話」」

(由良弥生著 王様文庫)

 

 

皆様は「童話」と聞くと、どういったイメージが浮かびますか?

個人的には

 

小さい頃に読んだ絵本のお話

 

というイメージがあります。

なので内容も穏やかで優しさのある感じでした。

 

ですが本書で紹介されている、初版のグリム童話は正直、違います。

内容的にも怖いところもあり、小さい子供にはちょっと読ませられない内容となっています。

 

その「初版」グリム童話を、著者が自分なりにまとめ、解説を加えた作品が本書となっています。

 

 

本書で紹介されているグリム童話は、

 

・ヘンゼルとグレーテル

・トゥルーデおばさん

・長靴をはいた猫

・わがままな子ども

・灰かぶり(シンデレラ)

・千匹皮

・赤ずきん

・ガチョウ番の娘

・兄と妹

 

の9作品。

知っている名前も、全く知らない名前の物語もありました。

そしてこの中で印象的だったのは、灰かぶりでした。

 

シンデレラは元々優雅な家の純粋なお嬢様なのですが、義理の母親と姉にいじめられ、理不尽な思いを余儀なくさせられます。

ですが最終的には王子様と結ばれ、そして義母と義姉には天罰が下り、めでたしめでたし…

というお話でした。

 

ですが初版のお話では、義姉2人が王子と結婚するために恐ろしいことをさせられます。

これだけでゾッとしました。

さらにシンデレラの正体のことも書かれており、ここでもビックリ。

この正体に関しては、実際に読んで確認してみてください。

 

 

グリム童話は現代で作られた物語ではないので、読んでいて複雑な気持ちになるシーンもありました。

結果的にはハッピーエンドになるケースが多いのですが、その過程が興味深いと言えるかもしれません。

タイトルにもなっているとおり、

「ゾッとする」

というのは事実です。

 

特に当時の時代背景も含まれていることもあり、そのあたりが見所なのかもしれません。

少しホラーなグリム童話。

皆様も是非。

 

 

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