読書感想189 Think right(自己啓発) | フリスビーの読書感想

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「Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法」

(ロルフ・ドベリ著 サンマーク出版)

 

このシリーズは以前に2冊発売されており、「Think clearly」「Think Smart」の2冊の感想は僕も載せています。

今作はこれに続く3作目だと思っていたのですが、実は本書は違うタイトルで以前に発売されており、実質的にはこちらが第1作になるとのこと。

ですが順番は関係ない内容でしたので、ご安心ください。

 

誤った先入観、僕は持っていないと思っていたのですが、本書を読んで「持っていた」ということが判明しました。

その中で本書に紹介されている

 

希少性の錯覚のワナ

 

というものがありました。

 

人間というものは、残りが少なくなるとそれを欲しくなる傾向があるとか。

事例で

 

・Aグループには箱ごとクッキーを与える

・Bグループにはクッキーを2枚与える

 

ということを行い、どちらのグループがそのクッキーを高く評価するか?

という実験を行いました。

同じクッキーなので評価は同じだと思いきや、実際にはクッキーを2枚与えられたBグループのほうが、クッキーの質を高く評価したそうです。

これを踏まえて「希少性の錯覚のワナ」が誕生したようです。

読みながら僕にも思い当たる節がある…

それを痛感させられました。

この項の最後には、

 

あるものの価値を評価するときには、価格だけでなく、それがどれくらい役に立つかを基準に判断しよう

 

とまとめられていました。

 

本書にはこういった「先入観のワナ」が合計52個紹介されています。

実際に読んでいてワナに引っかからなかったものもありますし、希少性の価値のワナのように、見事にハマっていたものもありました。

もしワナに引っかかっていても、人生を生きる上で非常に重要な問題にはならないかもしれません。

ただ、少し損をするかも…

とは思います。

 

内容的に古くなるものではないので、読み返したときに新たな発見があるかもしれません。

そういった意味も込めて、本書は家に置いておこうと思っています。

皆様も興味が持てましたら、ぜひ読んでみてください。