「Think right 誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法」
(ロルフ・ドベリ著 サンマーク出版)
このシリーズは以前に2冊発売されており、「Think clearly」「Think Smart」の2冊の感想は僕も載せています。
今作はこれに続く3作目だと思っていたのですが、実は本書は違うタイトルで以前に発売されており、実質的にはこちらが第1作になるとのこと。
ですが順番は関係ない内容でしたので、ご安心ください。
誤った先入観、僕は持っていないと思っていたのですが、本書を読んで「持っていた」ということが判明しました。
その中で本書に紹介されている
希少性の錯覚のワナ
というものがありました。
人間というものは、残りが少なくなるとそれを欲しくなる傾向があるとか。
事例で
・Aグループには箱ごとクッキーを与える
・Bグループにはクッキーを2枚与える
ということを行い、どちらのグループがそのクッキーを高く評価するか?
という実験を行いました。
同じクッキーなので評価は同じだと思いきや、実際にはクッキーを2枚与えられたBグループのほうが、クッキーの質を高く評価したそうです。
これを踏まえて「希少性の錯覚のワナ」が誕生したようです。
読みながら僕にも思い当たる節がある…
それを痛感させられました。
この項の最後には、
あるものの価値を評価するときには、価格だけでなく、それがどれくらい役に立つかを基準に判断しよう
とまとめられていました。
本書にはこういった「先入観のワナ」が合計52個紹介されています。
実際に読んでいてワナに引っかからなかったものもありますし、希少性の価値のワナのように、見事にハマっていたものもありました。
もしワナに引っかかっていても、人生を生きる上で非常に重要な問題にはならないかもしれません。
ただ、少し損をするかも…
とは思います。
内容的に古くなるものではないので、読み返したときに新たな発見があるかもしれません。
そういった意味も込めて、本書は家に置いておこうと思っています。
皆様も興味が持てましたら、ぜひ読んでみてください。