「逃避の名言集 特に深刻な事情があるわけではないけれど私にはどうしても逃避が必要なのです」
(山口路子著 だいわ文庫)
名言集は本屋に行くと、様々なものが置かれています。
偉大な人や超有名人の名言もあれば、後ろ向きな名言集もあります。
個人的にはどちらかというと後者のほうが興味があり、この本もそういった経緯もあり、読んでみました。
本書はほとんどが2ページワンセットで、
1 最初に名言が書かれている
2 その横に名言の原文が書かれている
3 その下に名言を言った(書いた)人に関する詳細が書かれている
4 左ページに著者の解説が書かれている
という形となっています。
「1」に関しては「2」を著者なりの解釈をして名言を簡略化しており、これだけ読んでも意味は伝わりました。
ただ一部では「1と2」で言いたいことが異なっているようなところもあり、「1」はなくてもよかったかも、というのが本音です。
読んでみて思ったことは、
やはり逃避も必要だよね
ということ。
何事もすべてを素直に受け取っていたら、人間は潰れます。
なのでこういった逃避も必要だということ、共感できます。
ただし注意書きとして
人生からは逃げてはいけない
と書かれています。
僕は人生からも逃げようとした経験があるので、グサリと来ました。
そこは肝に銘じて今後も生きていこうと思いました。