入院している人を
介護・付き添いしている方が
すごく疲れてしまうということはすごく多いと思う。
（入院している本人が一番辛いのはもちろん。）
特にもう余命いくばくか、という時は特に。
介護・付き添いしている方へ
おむすび・豚汁を作ってったことがある。
「すごく心も身体も温まってホッとした
こういうのが食べたかった」
と、すっごく喜んでくれた。
コンビニや外食、仕出し弁当ばっかりで
食べて体力つけなくちゃと思うけど
食べるのが辛かったと、言ってた。
確か、そのとき２３歳くらいで
まともに料理なんてしてなかった。
豚汁って、具たくさんだし
家にあった野菜適当に切って煮込んで。
おむすびもきれいな三角で出来てたかも微妙。
そんなんでも
喜んでくれてた。
ホッと一息つくには
どうしたらいいだろうか
と、考えた結果
温かい汁とおむすびだ、と思った。
でも、これは
他の誰かも、ホッと一息つけるものだろうか
という心配もあった。
でも
「すごく心も身体も温まってホッとした
こういうのが食べたかった」
と言ってくれて
一緒の感覚を持ってたんだ。
良かった、と思った。
この数年後に
栄養士の学校へ行くのだけども
表向きは
ダイエットに失敗して
栄養を学びたいという理由で
動いたんだけど
「すごく心も身体も温まってホッとした
こういうのが食べたかった」
この感覚を
もっと、数値化したい、勉強してみたい
とも感じていた。
ということを
最近、思い出した。
もう２０年くらい経つのに
結局、栄養士の学校では
この感覚を掘り下げることはできなかった
なんにせよ
「すごく心も身体も温まってホッとした
こういうのが食べたかった」
いまの
私の活動の原点なのかもしれない。
料理もなんてほとんどできなかったけど
この感覚は今もずっと忘れずいる。
スキルの上手い下手は関係ない。
練習すれば誰でも上手くなる。
豚汁でも、おむすびでも
スパゲティ、たこ焼き、焼きそば
肉じゃが、ハンバーグ、親子丼・・・
何でもいいんだけど
「すごく心も身体も温まってホッとした
こういうのが食べたかった」
これは生きていく原点じゃないか
と思うのだよね。
ホッとして、また頑張れる。
ホッとしたら、新しいアイデアが出てくる。
一緒に食べてホッとしたら、仲良くなれた。
（同じ釜の飯を食うってあれだよね
そういうホッとする人が
周りに増えてほしいし
自分で作ったもので
誰かを癒せるんだと
知ってほしい。
自信を持ってほしい。
はい！ここで
栄養士目線で見る
豚汁最強説
日本人のソウルフードじゃないですか。
豚汁とおむすび。
ちょっとまとめてみたよ。
肉、野菜、根菜がたくさん溶け出て栄養価は高い
ビタミン、食物繊維もまるごと摂れる。
味噌は、タンパク質の中でも必須アミノ酸の
トリプトファンがセロトニンに変換され自律神経を整える
ダシや野菜に含まれるうま味は、
脳に幸福感の落ち着きを与える
肉のイノシン酸・野菜のグルタミン酸で
味覚も満たされる。
食べることで、消化促進のため
副交感神経優位となりリラックスする。
おむすびは、相手のことを想ってむすぶ。
美味しくならないわけがない。（これは栄養士目線ではないね）
豚肉、根菜、味噌、そして米。
決して派手ではないけど、私たちの心も身体も満たす。
これがあってこそ
ときどき、外食・コンビニ弁当だと思うのよ。
まず、土台を整えるのだ。
豚汁とおむすびは
疲れてる人の心と身体をじんわりと満たす。
余韻の残る湯たんぽのように。
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こっちも読んでねー。
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手抜き大切。
