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3月2日「投資戦略フェア2024」に登壇します。
(D会場:17:45~18:30)
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上昇パターンの分類ということで、思惑相場と業績相場の2つから、
単純にモデル化したパターンを3つ示しました。
実際のチャートの動きは、色々な要素が絡むので、
もっと複雑な動きをしますが、それでも“その色々な要素”をはぎ取ってみると、
大体、前回の記事で示した感じではないかと思います。
少しおさらいです。
■思惑相場…なんらかの材料による思惑で上昇
材料はまだ業績に反映されてない
補足:上昇に思惑の要因が占める量が多い
■業績相場…好業績に伴って株価が上昇
利益値が上がることでバリュー株的に買われていく
補足:上昇に業績の要因が占める量が多い
この思惑相場と業績相場ですが、
それぞれの相場の「始まり」と「終わり」を考えてみようと思います。
これもシンプルに考えると、大体こんな感じでしょうか。
|
始まり |
終わり |
思惑相場 |
思惑材料の出現 |
買われすぎによる過熱感 |
業績相場 |
好業績の発表 |
成長の停滞、業績の悪化 |
相場の始まりは、思惑も業績もそんなに変わらないのかな…と思います。
基本的には出来高を伴ったブレイクアウトですよね。
・底値保ち合いからのブレイク
・N字ブレイク
・ジリジリ上げからのブレイク
色々あると思いますが、要するに値上がり率ランキングに載るような動きです。
ただ、相場の終わりは、思惑と業績では異なるパターンになります。
単純な図にしてみました。
全てがこれにピッタリ当て嵌るわけではないのですが、
原則的に、思惑相場は上昇が加速することによる過熱感からチャートが崩壊します。
もし、ここで思惑が肩透かしであることが加わると株価は出発点までの
全戻しですが、思惑が生きているのであれば、チャート的な過熱感が覚める位置で
下げ止まり、次の業績相場待ちになります。
一方で、業績相場の場合、期待されている業績が悪化したり、
成長性が停滞した場合に終了します。
なお、業績相場でも終盤にかけて、次の好決算に対する期待から
思惑相場の要素が強くなり、最後に投機相場になることがあります。
この辺りは、一般的な話なので、いまさら…という感じもしますが、
要は、いまの上昇が、業績を織り込んで上げているのか、
それとも、思惑への期待で上げているのか、或いは両方が混ざっているのかを、
理解しておくと、上昇が終わったと思われるときに、
どのような行動を取ればよいのか、ある程度は参考になるかと思うわけです。
ちなみにテンバガー(10倍株)と呼ばれるものは、
概ね、こういう感じの構成で長期的に上昇していくことが多いですね。
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