投資戦略フェア2024 に登壇します。

D会場:17:45~18.30

 

 

講演タイトルが、

「四半期成長率とチャート分析による10倍株発掘法」になりました。

 

なぜ、このようなタイトルにしたのか?
…という話からしますね。


最初、この投資フェア2024への登壇を依頼されたとき、企画担当の方との間でこんなやり取りがありました。

担当者「タイトルどうされますか?」
     もう集客開始するので、何か決めてもらうと助かります💦」
たろう「え、いますぐ?」
担当者「例えば、四半期成長率からみた10倍株の発掘方法とか」
たろう「いや…、著書であんまり10倍狙いとかするな、と書いたし」
担当者「四半期成長率とモメンタム投資…とかは堅苦しいかなぁ」
たろう「そうですね、もっと柔らかい方がいいですかね?」
担当者「あとから変更は可能なので、取り敢えず、この辺りで入れておきますね」
たろう「分かりました…」

…ということで、最初は「四半期成長率とモメンタム投資」という暫定的なタイトルが入っていました。

 

 タイトルは集客という点から、「1万円を1年で1億円に!」みたいな派手な方が良いのですが、派手な言葉は胡散臭くなるし、そもそも不可能な内容を提示するのも無責任ですよね。

 ちなみに私は、去年の8月に『四半期成長率とチャート分析』という本をパンローリング社から出版させて頂きました。
 本では、「四半期成長率」というファクターを用いて銘柄を発掘し、それを「チャートの波動」という考えをもとに売買する手法をご紹介しています。


 基本的には、テンバガー(10倍株)のようなものに拘らず、2~3倍ぐらいでも、堅実に値幅を取るやり方を紹介しています。

野球でいえばホームランばかり狙うより、確実にヒットを狙うようなイメージです。

 今回の講演もそれをベースに行おうと思います。
 ただ、最初に担当の方から提案されたタイトル「四半期成長率からみた10倍株の発掘方法」の「10倍株」という言葉が、妙に引っかかって来ました。

 別に、10倍株を狙えなくはないんです。


 私自身も本に書いたやり方で10倍株を取れたことはあります。
 しかし、それは結果的にそうなっただけで、最初から「10倍取るぞ!」と意気込んで買ったわけではありません。 

 しかもそれは、保有した株数の全てを10倍にしたわけではなく、何回かに分けて買って、何回かに分けて利確したものの内、4分の1ぐらいが10倍になってくれた…というものです。

 まだ初級レベルだった頃、「なにがなんでも10倍取るぞ!」と意気込んで握り締め続けた結果、せっかく2~3倍まで上昇したのに、もとの買値に戻ってしまった…

という失敗がたくさんありました。そういう反省から、テンバガー狙いには拘らなくなりました。
 野球で例えるなら、王貞治(かなり古いですが…)の真似をしてホームラン狙いで三振を連発するよりも、イチロー(こちらもちょっと古い…)のようなヒットを量産して稼ぐ(スイングトレード的な)やり方に落ち着いた感じです。

 ところで、「10倍株」という言葉が引っかかった理由ですが…、

 私がいままで手掛けた銘柄のチャートを見返してみると、底値から天井まで10倍ぐらい上昇したものも結構あったんですね。
 もちろん10倍丸々とったわけではなく、1.●倍から2倍、3倍ぐらいを取った銘柄です。


 「10倍も上昇したのに、2~3倍じゃ、さぞ口惜しかったでしょう!」

 

…と思われるかも知れませんが、そういう感情は殆ど起きませんでした。
 何故なら、それらの銘柄は、上昇の途中で乗っかる戦略を立てて、堅実に利確したトレードだからです。チャートの波に合わせて数回に分けて買い、数回に分けて売っています。

 でも、チャートや売買歴を見ながら「んっ!?」と気が付いたことがあります。
 

 それは・・・

 「数週間から数か月で完結するトレードだとしても、結局は、長期的に強い上昇をする銘柄の方が、勝率や利益率を上げてくれる」
 ということでした。


 個人的には、10倍上昇した銘柄でも、その過程で「2倍の値幅が取れれば大成功」だと思っています。

 自分のスタイルを「そういうものだ」と割り切っているからです。
 極端に言えば「1年に1回、2倍とれる銘柄を見つければ良い」です。
※この辺りの話は、拙著『四半期成長率とチャート分析』第4章に「攻撃的複利運用」として書いています。

 ただし、ここで少し想像してもらいたいのですが、


「2倍しか上昇しない銘柄の天底で2倍取るよりも、

     天底で10倍上昇した銘柄で2倍  取る方が楽」  ですよね。

 先ほどイチローを例にしましたが、イチローは天才なので、悪球にも手を出してヒットにします。株式投資でいえば、投機株のようなものでも的確に天底を狙い、数十億や数百億円を稼いだ天才トレーダーのようなタイプだと思います。

 残念ながら、私はそのような天才ではありませんでした。
 天才の真似をして酷い目にあったことは何度もあります。

 では、(私を含めて)凡人がヒットを打つようにするにはどうしたら良いのでしょうか。

 それは「悪球には手を出さずに、ど真ん中に来た球のみを見極めて打つ」これに徹することです。ホームランにならなくても「ヒットになる絶好球を狙って確実に打つ」ことだと思っています。ここでいう絶好球とは、10倍ぐらい上昇する強い銘柄ということです。

 

 そういうわけで、10倍株発掘法 という言葉をタイトルに入れ込みました。

 

 10倍取ろうという訳ではなく、

 10倍ぐらい上昇する強い銘柄を対象に売買しましょう

 

 …という意味です。 


 ただ、10倍になる銘柄はそんなにゴロゴロ転がっているわけではないので、3~4倍の上昇銘柄であれば2倍ぐらい、5~6倍であれば3倍ぐらい取れれば良いぐらいのスタンスだと思って下さい。

 この講演では、「初動から何倍にもなる強い上昇銘柄には、どんなパターンがあるのか」というところから入りたいと思います。これは10倍になるような大化け株の持つ「構造(ストラクチャー)」を理解するのが目的です。
 
 まずチャートの型を見ます。
 10倍になるような上昇銘柄のチャートは、どんな形をしているのだろうか?
 共通するパターンはあるのだろうか?

 それを一緒に探ってみたいと思いますが、併せて、チャートの型を形作る際に起きた出来事(決算発表、業績、材料)といったもの分析して判断する方法を解説します。
 

 この判断方法も、私でしか出来ない話をする予定です。

 通常、決算や業績を判断する場合には、ファンダメンタルズ分析を用いますよね。
ファンダメンタルズ分析、苦手な方が多いと思います。

 財務諸表を見て各セクターの売上をチェックして…となると結構な知識と労力が必要です。

 しかし、そういったものは、とりあえず横に置いておいて下さい。

 ここでは判断方法に「四半期成長率」というファクターを用います。
 ファクターというのは、「株価を上下させる動きに影響を与える要因」のことです。PERやPBRといった投資指標などもファクターに含まれます。

 「四半期成長率」というのは、拙著『四半期成長率とチャート分析』で詳しく解説していますが、簡単にいうと「四半期単位で銘柄の成長性を測るもの」になります。

 本の第2章では、それを導くための計算式から、その有効性を証明する客観的な分析結果までを詳しく紹介しました。
※できれば、講演前に2章だけでも一読して頂けると理解が深まると思います。

 四半期成長率ですが、著書では紙面の関係で「前年同期比ベースで」求めたものだけに絞らせて頂きました。
 今回は、新たに「前四半期比ベース」のもの、「前4四半期比ベース」のものを追加でご紹介します。
 四半期成長率は、本で紹介したものだけで充分に使えますが、今回、ご紹介する計3つを用いることでより精度の高い分析が可能になります。

四半期成長率

…前年同期比ベース :『四半期成長率とチャート分析』で紹介

…前四半期比ベース :1/17収録パンローリング動画セミナーで紹介(近日公開)

…前4四半期比ベース:今回、新たに紹介するもの

 難しそうな道具だな…と思うかも知れませんが、計算式の仕組みまで理解する必要はありません。

 電子レンジ、冷蔵庫、自動車、どれも仕組みまで理解しなくても、普通に使ってますよね。それと同じです。使い方に熟練すれば、自動車を運転するように上昇銘柄の発掘が出来るようになります。

 専門的で難しい話は一切省いて、初見の方、初級者でも充分理解できるような資料となるよう工夫させて頂きました。
 実践に際して、決算発表で公開された数字を入力すれば、自動で計算してくれるエクセルシートをおまけで付ける予定です。
 そのシートも簡潔なもので、キーボードで数字を入れるだけです。

 後半の残り時間では、これらの話を踏まえた上で、2024年1月から2月の決算発表シーズンの中から注目した銘柄を「参考事例として」、具体的な戦略にまで踏み込めたらと思います。
 資料に記載された銘柄を追跡して頂くことで、今回の講演内容は、次の4~5月の決算シーズンでも大いに役立つのではないかと思っています。
 

 

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