F4参号エンジン 続き | 気ままに二輪車道楽Ⅱ

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Vespa VXL125

2019年8月15日
ヤフーブログから引っ越してきました。

 

 

3機目のエンジン、

 

参号エンジン。

 

搭載されていたのは同じ2001年式の車両。

 

 

 

 

 

 

シリンダー背面にMAHLEの文字が。

 

 

 

 

 

壱号と弐号のエンジンには無い。

 

 

とある文献によれば、

 

2002年式には鍛造ピストンのエンジンもあったとか?

 

そういう類なのか?

 

MAHLEの文字はブルターレにはありました。

 

ブルターレのエンジンは基本ev03と同じ。

※エボ03のシートカウルにev03とあるのでそう表記します

 

ってことは???

 

この頃のアグスタの経営はよろしくなかったような。

 

部品供給は時々で変わるでしょうし。

 

分からん。

 

この時点であまり深く考えませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

取り外したトランスミッション。

 

合わせ面のパッキンはストックしていたので、

 

この際に交換しておこうと。

 

しっかりギヤの歯数を計っておけば…

 

 

 

 

 

 

ついでにバラして、

 

 

 

 

 

 

アウトプットシャフトのシールも交換。

 

 

 

 

 

 

シフトラチェットのカバーのパッキンも交換。

 

 

 

 

 

 

ミッションをエンジンに組んでから気付く。

 

 

 

 

 

ドライブスプロケットのオフセットが違う。

 

左が壱号・弐号のタイプ。

 

右が参号のスプロケット。

 

このオフセットはブルターレと同じ。

 

要はev03と同じ…

 

 

 

 

 

そして丁数も。

 

AFAMのスプロケ対応表を見たら、

 

1999~2002年式は14Tが標準。

 

15Tはev03やSPR。

 

???

 

 

 

ここで考える。

 

ev03になって何が変わった?

 

ピストン、シリンダー、燃焼室が変わった。

 

これは分解しないと確認できない。

 

 

次に一次減速比が変わった。

 

ev03以前は50/79

※クランク50Tでクラッチバスケット79T

 

ev03で47/81に変わった。

※クランク47Tでクラッチバスケット81T

 

クランクは割れないのでクランクシャフトギヤの

 

丁数は調べられない。

 

でもクラッチバスケット側のギヤは調べられる。

 

 

 

 

 

 

写真を撮っていたので数えてみた。

※一番外側のがクランクシャフトに駆動されるギヤ。

その次はスターターに駆動されるギヤ。

一番内側のはオイルポンプを駆動するギヤ。

 

 

2001年式なら79Tのはず。

 

数えてみたら…

 

81Tある(^^;

 

あれ?

 

 

 

 

ここで海外のウィキペディアを見てみた。

 

そこには…

 

 

 

F4 750 S Evo 02
In 2002, the F4 750 S Evo 02 model was released.[9] This model had an upgraded engine (originally intended for a SPR version that was cancelled) with reworked combustion chamber, valves and springs. New Mahle forged pistons were used in an updated block.[11] These modification increased power by 11 to 137 bhp (8.2 to 102.2 kW) at 10,500 rpm.[12]

 

 

 

 

和訳すると

 

 

 

F4 750S エボ 02

2002年にはF4 750 S Evo 02モデルがリリースされました。

このモデルは燃焼室、バルブ、スプリングを再加工したアップグレードされたエンジン

元々はキャンセルされたSPRバージョン用に設計されていました)を搭載されていました。

新しいマーレ鍛造ピストンは、更新されたブロックで使用されました。

これらの変更により、出力は10,500rpmで11から137bhp(8.2から102.2kw)増加した。

 

 

 

え~と

 

ev03は?

 

 

 

 

F4 750 S Evo 03

MV Agusta F4 Evo 03
In 2003, the F4 750 S Evo 03 was released, which was mostly a cosmetic upgrade

 

 

 

和訳すると

 

 

 

F4 750S エボ 03

2003年、F4 750 S Evo03がリリースされました。
これは主に外観のアップグレードでした。

 

 

と。

 

 

 

 

 

日本でナナハンF4は、

 

ev03でエンジンがアップグレードされた…と。

 

しかし、

 

海外のwikiでは2002でエンジンがアップグレードされ、

 

ev03は外観のアップグレードだったと。

 

では参号エンジンはEvo 02エンジンなのか?

 

車検証上の年式とモデル年式は違うし。

 

 

 

 

 

 

 

 

壱号エンジン

 

2260

 

 

 

 

 

 

弐号エンジン

 

3998

 

 

 

 

 

 

参号エンジン

 

5144

 

 

 

だから?

 

謎ですね(笑)

 

 

 

 

 

さらに作業を進めて…

 

 

 

 

また、あれ?

 

 

 

 

 

 

クラッチスプリングが違う。

 

左が弐号のクラッチスプリング。

 

去年に破損防止にボルトをチタンに換えてます。

 

首下長は純正と同じです。

 

まずスプリングの自由長が違う。

 

そしてボルトの長さも違う。

 

クラッチハブ側のネジが切ってある部分も違う。

 

なによりクラッチハブが改良されている。

 

 

 

 

これは弐号エンジンのクラッチハブ。

 

スプリングのボルトのネジ山は手前に切ってあります。

 

そしてスプリングが踊るのか削れています。

 

これが折れて酷いことになった経験があります。

 

 

 

 

 

 

参号エンジンのクラッチハブ。

 

根元が盛ってあって強化されてる。

 

ネジ山も根元の方に切ってある。

 

破損対策がなされています。

 

これは嬉しい改良・誤算です。

 

でもこれって所謂強化クラッチ?

 

普通の改良?

 

分からん。

 

 

 

 

マーレのピストン。

 

鍛造ピストン?

 

強化クラッチ?

 

15Tのドライブスプロケット。

 

ミッションは歯数数えていないので不明。

 

 

 

そう言えば以前、聞いたことがある。

 

2002年は部品供給が滞って、

 

倉庫にあったSPR用のエンジンを載せたとか。

 

 

 

ミッションの写真を探す。

 

そして整備資料を調べる。

 

アグスタの整備マニュアルには、

 

各段のギヤ歯数は記載されておらず、

 

各段の減速比と総減速比は記載されている。

 

パーツリストを見ても、

 

ギヤの歯数は書いない。

 

海外サイトのパーツリストも調べてみて、

 

辛うじてSPRの1速のギヤ歯数は分かった。

 

 

STDの1速は13/38

 

SPRの1速は15/38

 

 

 

 

 

 

分解時の参号エンジンのミッションの写真。

 

これより見やすい写真はなかった。

 

赤で囲った部分が1速。

 

右側のギヤが13ならSTDミッション。

 

15なら…

 

クロスミッション?

 

 

 

 

 

見えている歯だけで10Tある。

 

シャフトの陰に5Tは隠れているような?

 

そう願いたい(笑)

 

走ってみれば分かりますね!

 

 

 

 

 

 

 

ここまでで、

 

多分 Evo 02エンジンであるということ。

 

MAHLEの鍛造ピストンが入っている可能性がある。

 

クラッチが強化されている。

 

クロスミッションかもしれない?

 

以上のことが分かりました。

 

 

 

 

 

こうなると早く組んで走らせて、

 

謎を解いてスッキリしたい(笑)

 

 

 

なにせ資料が少ない。

 

 

 

 

 

 

幸運の像さんは健在♪

ブルターレにはない

 

 

春にはF4も身体も復活できるように!

 

頑張ります(^^;