F4に積む3機目のエンジン、
参号エンジンのお話を。
クランクケースに大穴が空き、
コンロッドが飛び出た弐号エンジン…
エンジンブローにて大破した弐号エンジン。
F4を直すうえでエンジンはどうしようか?
3年前まで使用していた壱号エンジン。
特に不具合があって載せ替えた訳でもなく。
ちょっとオイル消費が気になる程度。
46000キロほど走ったっけ?
さすがにこのエンジンを使うのは…ね。
で、以前から気になっていたエンジンが。
ずっとヤフオクに出品されていて、
ずっと売れ残っていたエンジン。
壱号、弐号と同じ2001年式で、
走行距離5600キロ。
コンプレッション12以上。
即決で税込み121,998円。
お買い得じゃないの?
なのに誰も落とさない。
理由は恐らく外観。
画像をみても外観が汚い…
初期ナナハンF4のエンジンは無塗装。
屋外で放置するとアルミの腐食が…
売りに出ていた車両は長期放置車両とのこと。
画像を見るからに腐食が…(-_-;)
でも外観は外観。
肝心なのは中身。
昨今の純正部品は廃盤の嵐。
クラッチ関連の廃盤があると聞く。
カムカジリの持病もあるし。
カムシャフトやバルブリフターは高額。
ならば予備に買っておいてもよいだろうと。
でもなかなか買えずにいました。
そんな最中の今回のエンジンブロー。
退院して真っ先に押さえたかった。
運よく?
やっぱり売れ残っていて良かった♪
某運送会社支店止め発送。
フォークリフトでハイエースに積んでもらった。
下ろすのは…
色々と手伝ってもらいました。
ラダーの末端を台車に乗せて、
ラダーの上をパレットごと引きずって。
何とか載せることが出来ました。
ここから以前作った台車に載せるのがもう大変でした。
何せ左手と腰が…ね。
でもそこは道具を使う。
0.5tレバーブロックとメンテナンススタンドを使ってね。
何とか載せることが出来ました♪
外観は…
御覧の通り。
本当に5600キロのエンジンなのか???
う~ん(-_-;)
まずは外観をどうにかしたい。
ワイヤーブラシ、
電動ドリル+カップブラシで汚れを飛ばして、
アルミ地を一皮めくって。
それなりに綺麗になった気がする(笑)
さあ!
次は中身のチェックを。
ヘッドカバーを外してみた。
カムシャフトの状態は…
素晴らしかった!
カジリは一切なし♪
摩耗の紋様も全くなし。
これは確かに5600キロだ。
クラッチカバーも開けてみた。
クラッチバスケットとハブの摩耗も殆どない。
クラッチのスラッジも殆どない。
どう考えても中身は走行距離5600キロ極上エンジン!
素晴らしい…
で、このエンジンを使うにあたって、
予めオイル漏れしそうな個所は手を打っておきたい。
クラッチハブとプライマリーギヤAssyを外して。
トランスミッションも外して。
ミッション合わせ面やオイルフィルター経路、
オイルライン等のO-リングは交換します。
ガスケット類、O-リングはストックで賄えるので。
予め取り寄せておいて本当に良かった。
ヘッドカバーのガスケット一式。
また手配しなければ。
ヘッドカバーは壱号エンジンから移植しました。
粉体塗装してありますから(^_^)
ここであることに気付く。
壱号エンジンのシリンダー後部。
弐号エンジンも同じ。
何もないけど…
参号エンジンにはMAHLEの文字が!?
参号エンジンも2001年式。
文献によれば2002年式には、
鍛造ピストンのエンジンもあったとか?
この頃のアグスタは経営が怪しかったような…
年式の区別も根拠も分からないし。
真相は闇の中…
なのか?
続編へ続く