こんにちは、水野ゆうきです。


本日9月4日は千葉県への高濃度放射性物質を含む

焼却灰の一時保管場所に関する再質問状の回答を

千葉県から受け取る日でした。


8月24日に千葉県に提出した再質問状内容は

当日に即ブログにアップしております。

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http://ameblo.jp/yuukimizuno/entry-11336732914.html


本日我孫子市役所議事堂議長応接室にて

議長と副議長が回答書を千葉県より受け取りましたので、

その回答をご報告いたします。



1.最終処分場について


 8月16日のご回答では、市民の不安を払拭することはできず、

納得できるものではありません。

 細野豪志環境大臣との確約といえども、口頭での約束では

何ら保証されるものではなく、改めて、国と県との約束を

公文書(覚書または確認書等)として取り交わすべきと

考えますが、ご見解をお示しください。

 また8月21日の新たな新聞報道では、国は「9月末までに

宮城、栃木、茨城、千葉の4県で国有地を1カ所ずつ選び、

最終処分場の候補地に指定する方針を公表した」と

されています。具体的な候補地とスケジュールを早急に

お示しください。

 

答:平成24年8月16日に回答(以下、「前回回答」という。)

したとおりです。



2.一時保管場所について


 「一時保管にあたっては、各自治体の区域内で保管することを

原則としつつ、それが困難な場合に提供するものであり、

各自治体に対し継続的に保管場所の確保を進めるよう申し

入れるとともに、県としても、必要な協力を行なってまいります」

とのご回答がありました。県有地については検討された

ようですが、国有地、市有地、東京電力用地等の民有地に

ついての検討はされたのか、具体的にお示しください。

 また、自区内処理が原則であるとお考えならば、各自治体に

対して保管場所の確保の支援等を積極的に進めるべきでは

ないかと思いますが、ご見解をお示しください。


答:前回回答とおりです。



3.手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場について

 「流域7市の下水処理を行う手賀沼終末処理場の

下水汚泥焼却灰から放射性物質が検出されたことは、

残念なことと考えています」とのご回答ですが、我孫子市民

及び印西市民にとっては、単に残念なことではなく、まさに

死活問題です。現時点でも、流域7市の高濃度放射性物質を

含む下水道汚泥焼却灰が平成24年7月現在、1、700トン以上

保管され、さらに毎月約140トンずつ増加し続ける状況にあり、

我孫子市、印西市及び地元市民はすでに放射性物質の

保管について、広域的な責任を果たしていると思いますが、

改めて県のご見解をお示しください。

 また、「ごみ焼却灰の量を低減するための減容化処理の

工夫などを検討してまいります」とのことですが、減容化処理に

より高濃度の放射性物質が発生する懸念があります。

県のご見解をお示しください。

 さらに、「ごみ焼却灰の一時保管は、平成26年度末まで

という期限を切って緊急的に行うものであり、その間においては、

下水道事業に支障はないものと考えています」とのことですが、

平成29年までの事業認可を受けている手賀沼終末処理場での

年次整備計画及び「支障はないものと考えています」とする

根拠を具体的にお示しください。


答:前回回答とおりです。

 なお、ごみ焼却灰の量を低減するための減容化処理に伴い

高濃度化する場合であっても、放射性物質汚染対処特措法に

基づき適切な管理を行うことになりますので、保管や最終処分

の負担軽減が図られるものと考えています。

 また、手賀沼終末処理場の施設整備にあたっては、

効率的な整備を行う観点から、流域関連7市から流入する

汚染量に合わせ段階的に整備を行なっています。

 下水道法第25条の3の規定による事業計画については、

現在、平成27年度末までの計画について国の認可を受けて

おりますが、当該事業計画においては一時保管場所の区域に

施設整備の予定はありません。




4.実害及び風評被害について


 ご回答では「周辺への被害はないものと考えています」との

楽観的な予測や、「いわゆる風評被害を生じさせないよう

努めてまいります」との一般的な努力表現に留まり、リスク管理や

万一の場合の補償等、具体的な対応策が全く示されていません

ので、再度、ご回答をお願いいたします。


答:今回の一時保管は、放射性物質が飛散・流出しないよう

万全の体制を講じることとしております。しかし、万一、

放射性物質が飛散・流出し周辺環境や農作物等に実害を

もたらした場合には、県が責任を持って対応いたします。



5.建屋の安全性について


 「ごみ焼却灰を保管する仮設倉庫は、建築基準法に

基づいた堅固な構造のものとし、一時保管にあたっては、

県が責任を持って管理を行います」としていますが、気象庁発表

の千葉県への竜巻注意報は、平成22年に13件、平成23年に10件、

平成24年は8月7日までに5件ありました。最近の不順な天候

では、何が起こるか分かりません。

 そのような状況の中で、建築基準法の基準は、巨大台風や竜巻、

大地震に対応するものとなっていますか、お示しください。


答:前回回答とおりです。



6.住民説明会について


 「6月9日の住民説明会において、安全性については十分

説明したと考えております」とのご回答がありましたが、説明を

受けた住民は全く納得しておらず、説明会後に反対の看板が

立てられるなど、反対運動が起こっています。県は何をもって

「十分説明した」とお考えなのでしょうか、お示しください。

 また、事業の進捗後の住民への説明ではなく、事前に

対象地域を広げた丁寧な住民説明会を開催すべきと考えますが、

ご見解をお示しください。


答:前回回答とおりです。




以上ですが、『前回回答』は下記をご参照ください。

http://ameblo.jp/yuukimizuno/entry-11330047212.html



今回の回答を見ましても「前回回答のとおり」が多く、

具体性が見えません。


新聞報道や放射能対策特別委員会をネットで視聴すると

市議会の中にも様々な意見がある、というお話しを

市民の皆さんから多々いただきますが、私個人的には

市議会として全会一致で反対決議をしている以上、

その方向性を逸脱するような意見があってはならないと

考えています。


市議会での決議を踏まえた上で、議長、副議長、

放射能対策特別委員会が中心となってこの問題に対して

尽力していただいた経緯がありましたが、

話し合いのあり方含め、今一度考えるときでは、

という意見も議員の中からも複数出ています。

引き続き、様々な方面から今後の対応を話し合うことに

なるかと思いますが、随時情報発信していきます。