

「これは、増税なんです。しかも、税項目は消費税ですから消費増税なんです」
10月1日からスタートするインボイス制度。政府は“消費税の正確な徴収”を謳い、導入を推し進めるが、国民からは反対する声が上がる。
食品や電気代に続き、水道代も値上げになりそうです。岡山市水道局は来年度から水道料金を値上げする方針を示しました。現段階では値上げは平均で約25%としていて正式決定は今後議会の承認を得てからですが、なぜ今、値上げなのでしょうのか。
きのう(8日)、岡山市水道局が市議会の都市・環境委員会で、現時点での値上げの案を示しました。来年度から家庭用・事業用の水道料金を平均で25.3%値上げするというものです。
例えば、2か月で水道に5000円を使っている家庭では、1265円増。1年間で7500円余りの負担増となります。相次ぐ値上げで家計が逼迫するいま、なぜ今なのでしょうか。
(岡山市水道局 総務部 服部勝さん)「老朽化した施設の更新、そのための費用がかかるためです。昭和40年、50年の高度成長期に水事業も大変伸びました。それに合わせて施設の整備も進めていますので、そういった施設が老朽化して更新をすべき時期に来ている」
実は水道管や浄水場などの水道設備は、全国的に高度成長期に作られたものが多く、ここにきて一斉に修理する時期が来ているというのです。
実際に長野県では先月、老朽化が原因とみられる水道管の破損で970世帯余りの水道水が濁りました。こうしたことを防ぐためにも修理が必要だという理由です。
岡山市の試算によりますと、その費用は今後10年で950億円。これまでの料金収入だけでは足りないため、値上げの方針を打ち出したというわけです。
(岡山市水道局 総務部 服部勝さん)「一定程度の料金改定というのはどうしても必要であると思っています。今後、市議会の議論を経て最終的には結論を出していく」
水道料金の値上げについては、今年度内の市議会で議論される見通しで、正式に決まれば、18年ぶりの値上げとなります。
(市民)「何もかも上がっちゃたら、大変」
「井戸水でも掘らないといけないかなという感じですよね」
このタイミングでの水道料金の値上げ…。財布の紐をさらに引き締めることになりそうです。