20121110
【板長の深夜食堂計画編】
「板長にね、ここで『深夜食堂』やってほしいの」
「『深夜食堂』?」
「そう、漫画でね。ワケありの店主が、お品書きにないものでも、言えば何でも作ってくれるの~」
「へぇ―。そんな漫画があるんですか?」
「はいコチラに」
「出てきた」
これを読むと、さんまの蒲焼丼が食べたくなります。
☆ ☆ ☆
「漫画といえば、ずっとジャンプ読んでましたね」
「私も今『ジョジョ』にハマってまして―」
「あ、『キン肉マン』て最初はすっごい落ちこぼれキャラだったんですよね~」
「前に牛丼屋とコラボやってましたね」
「それ何でしだっけ?……ぎゅうどんひとすじ――」
「『牛丼一筋300年~早いの うまいの やっすいの~』~♪(byキン肉マンの牛丼音頭)」
「私も今『ジョジョ』にハマってまして―」
「あ、『キン肉マン』て最初はすっごい落ちこぼれキャラだったんですよね~」
「前に牛丼屋とコラボやってましたね」
「それ何でしだっけ?……ぎゅうどんひとすじ――」
「『牛丼一筋300年~早いの うまいの やっすいの~』~♪(byキン肉マンの牛丼音頭)」
牛丼一筋で食べてたら、キン肉バスターできるようになるのでしょうか。
しかしキン肉マン二世では、『カルビ丼』らしいです(曲名は、カルビ丼音頭)。
持ち寄り焼酎会を開始して、約一時間経過。
全員にほどほど酔いが回り、口も幾分か流暢となってきましたでしょうか。
こぼれてくる会話に耳を傾け、焼酎と料理を頂戴します。
「友人に声優のタマゴの子がいましてね」
「おおっ」
「『エ●テン』というアニメで、役をやっています」
「おやおや」
「あとは、元同級生にアニメの作画監督がいます」
「へ」
最初は『へぇ~』と聞いていたものが、段々と深い内容へと入ってまいりました。
普段はTVやネット越しでしか通じない方々とお知り合い。それは業界の方やそちら専門でもない限り、ほぼ接点がない次元ではありませんか。
その素晴らしき人脈を話す当のご本人は、親しいご友人の話をするかのように、さらりとこぼしていきました。
「あと、某男性声優2人がやっているラジオの作曲家とか」
「そっちがお好きな方にとっては、耳が大きくなる情報ばかりですね」
「何か繋がりがそういうの多いんです。別に故意に狙ったわけではないんですけど」
今更ながら、恐るべしSNS。
ここは気を取り直してと、再度自家製チャーシューを一枚頂戴。
嬉しいことに脂身が一切ないので、何枚でも食べられます。
「板長、チャーシュー美味しいよ」
「ああ、そうかい」
「板長の深夜食堂計画を~♪」
(姉さま本気でやりたいのかな)
「あ、年末であれば、『肉』持ってこられますけど」
「え」
「『A5ランク』の切り落としとか」
そう口を開いたのは、同じく素晴らしき人脈のお方。
最初は何を言っているのか分かりませんでしたが、続けて話を聞くと―――。
「仕事関連が、『そっち』なんです」
ご本人さまが本当のレア者でございました。
いやはや、本当に恐るべしSNS。
それから話題は、『そっち』の話題に転向していきました。
といっても、専門知識の枠ではなく、おススメのお店などが主流でした。
といっても、専門知識の枠ではなく、おススメのお店などが主流でした。
しかし耳を傾ければ傾けるほど、世界は広いという実感をせざる得ませんでした。
「―――フレンチシェフの三國清三氏がやっている『オテル・ドゥ・ミクニ
』は、ランチでも1万。ディナーだと5~6万は必要ですね」
「ほほぅ……」
「あと行ってみたいのが、宮崎専門店の『みやちく
』ってところです。でもディナー食べるのであれば、10万は持っていかないと……」
「………」
』は、ランチでも1万。ディナーだと5~6万は必要ですね」
「ほほぅ……」
「あと行ってみたいのが、宮崎専門店の『みやちく
』ってところです。でもディナー食べるのであれば、10万は持っていかないと……」
「………」
プロの意識とは恐ろしく。
自分はともかくとして、誰かをお誘いするのであれば、『至高な場所』を選ぶのが第一なのだとか。
自分はともかくとして、誰かをお誘いするのであれば、『至高な場所』を選ぶのが第一なのだとか。
定員10名前後の呑み会スペースにて、大きな温度差を感じた瞬間でした。
「と言っても、肉だらけというわけにはいきませんよ。やっぱり野菜欲しいです」
「一人暮らしだと、そんなに野菜買い込めませんものね~」
「すぐ調理できる大きさに切っておいて、冷凍庫に投入とか」
「保存難しくない?」
「煮込みにしちまえば問題なしです」
「一人暮らしだと、そんなに野菜買い込めませんものね~」
「すぐ調理できる大きさに切っておいて、冷凍庫に投入とか」
「保存難しくない?」
「煮込みにしちまえば問題なしです」
「ちなみに、板長は料理始めたのはいつから?」
「んん~、小学校時代ですね」
「早っ!!」
そんな話題を振っていると、カウンターキッチンにて何やら動きが。
皆さまに失礼して、スマートフォンのカメラをセットします。
「板長の本日の見せ場―!!」
「サワラの炙りだよ」
「おおーっ!!」
「これをねぇ~、大きな会場貸し切ってやって欲しいのよ~♪」
「姉さま、火気厳禁ですぜ」
まだ未定に考えている、年末年始の忘年会&新年会企画。
やるのであれば、このような見せ場をやって欲しいという要望です。
「そう言えば、KHさまは普段何処で呑んでます?」
「『さくら水産』とか、よく行ってます」
「あ、魚美味しいですものね」
「『さくら水産』の店長が、友人にいまして」
貴方もですか。
☆ ☆ ☆
「ほい、サワラの炙りと備長まぐろの刺身でございます」
「ありがとうございまーす」
「ありがとうございまーす」
「実はワサビが切れてしもうてな」
「あららっ」
「じゃあ、私買ってくるわね~」
「あいあーい」
「あららっ」
「じゃあ、私買ってくるわね~」
「あいあーい」
そう言って立ち上がるアデージョ姉さまの背中を、じっと眺めました。
今回のアデージョ姉さまの服装。
ボタンのラインにフリルの付いた、白のブラウス。
シャープなシルエットの映える、黒のタイトスカート。
そして目を惹いてならない、目が少々荒目の網タイツ。
シャープなシルエットの映える、黒のタイトスカート。
そして目を惹いてならない、目が少々荒目の網タイツ。
アデージョ=艶女という名に相応しい、色っぽいスタイルではございませんか。
「網タイツ、セクシーですわぁ」
「いや、ここは『黒タイツ』でしょう」
「ナヌ?」
返ってきた反論の言葉に、思わず首がそちらに回りました。
「真っ黒の黒タイツではなく、筋肉のところでうっすら薄くなるくらいのものが良いですね―」
「そうですね」
男性陣による『黒タイツ推進派』の声に、思わず反論です。
「男の浪漫は『網タイツ』ではないのですか?」
「いいえ、『黒タイツ(ちょっと薄め)』です」
「網タイツの方が引き裂く時に興奮しません?」
「……それは黒タイツでも同じですよ」
「うん」
何ということでしょう。
私も黒タイツは好きですが、ここまで推進派が多いとは。
ここは残る男性陣にも聞きましょう。
「板長、網タイツと黒タイツ(ちょっと薄め)では、どっちが良い?」
「黒タイツだな」
男の浪漫=黒タイツに決定。
しかし、ささやかに反論します。
網タイツの方が、触り心地と引き裂く際に『ブチブチッ』とした音と感触が楽しめます!
次回→現在執筆中
面白かったらクリックお願いします!
↓ ↓ ↓