追悼 林隆三さん | 郵便局員のごった煮よもやまブログ

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AKB総選挙が盛り上がった翌々日に残念な訃報が届きました・・・。


俳優の林隆三さんが4日に亡くなられたことがわかった。亡くなる1週間前にライブをやっていたと言うから(音楽活動をしていた事自体知らなかった)本当に急だったそうです…。

とにかくその男臭く無骨な感じがする風貌・渋い低音の声・確かな演技でドラマ・映画・舞台で主役から脇役までこなし確かな存在感を出した名優であった。

私がリアルタイムで見る以前はNHK時代劇ドラマ『天下御免』の小野右京之助役で人気を得て、映画『妹』『竹山ひとり旅』(主役の若き日の<初代>高橋竹山役)で確固たる地位を得たのだが、私が林さんを見た古い記憶は再放送で見たドラマ『噂の刑事トミーとマツ』の捜査課長役だったと思うが何分一桁の年齢の頃だったので主役の二人(国広富之・松崎しげる)は覚えていても林さんは特に意識して覚えていなかったと思う。

私が林さんの存在を本格的に意識したのは私が小学5年の時に放送されたドラマ『あまえないでヨ!』で、主役の斉藤由貴さん扮する西丸直が理由ありで居候する事になるのだが、林さんはその居候先の家主である4人の男の父親である大学教授役で、そのどこか男臭い父親振りが印象に残っていました。

他には『世にも奇妙な物語』に4回出演していたのだが、面白い事にその4つの作品は全部原作もので(「視線の町」<綾羽一紀>・「最後の喫煙者」<筒井康隆>・「戦争はなかった」「さとるの化物」<小松左京>)、どれも重厚に演じた名作ばかりなのだが、特に「最後の喫煙者」では主役の愛煙家の小説家役で嫌煙権運動が過激になっていく中でどんどん追い詰められていく様が印象に残っていた。

いずれにしてもまた名優がいなくなってしまうのは寂しい…、しかし林さんは俗に言う『俳優座花の15期生』で、きっと今頃は同期の原田芳雄さん・地井武男さん・夏八木勲さん・太地喜和子さん・竜崎勝さん(高島彩の父)と再会してあの世の舞台で芝居をしてるんだろうな…。


 合掌