◎和田アキ子（昭和25年～）（紅白歌合戦33回出場）
○主な名曲＜昭和44年＞「どしゃ降りの雨の中で」
＜昭和45年＞「笑って許して」
＜昭和46年＞「天使になれない」「夜明けの夢」
＜昭和47年＞「あの鐘を鳴らすのはあなた」
＜昭和49年＞「古い日記」
＜昭和61年＞「もう一度ふたりで歌いたい」
＜昭和63年＞「だってしょうがないじゃない」
○大阪のジャズ喫茶で歌っていたところをスカウトされて、昭和43年に歌手デビュー。翌年「どしゃ降りの雨の中で」がヒット、そのパワフルな歌唱力で数々のヒットを飛ばし、昭和47年日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞、紅白歌合戦では7回のトリを誇る。またその男勝りの性格からバラエティー番組でも活躍「ゴッド姉ちゃん」の異名を持ち、芸能界の女ボス的存在である。
歌手としての和田さんでどうしても忘れられないのが、平成10年の『第49回ＮＨＫ紅白歌合戦』での「今あなたに歌いたい」の一部マイクなしでの熱唱である。あれを見せられて鳥肌が立った、あの時の凄さは未だに印象に残ってるが、実はこの歌はコンサートでは最初から最後まで全てマイクなしで歌っていると知って更に驚いた、全部マイクなしで歌うなんて相当キツいんじゃないかな。
あとこれは信じてもらえないかもしれないが、思い出した話がある。昭和61年の『24時間テレビ』で「もう一度ふたりで歌いたい」を歌ってる和田さんの姿を見て、その歌自体が良かったこともあってか「もしかしたら今年紅白に出るかもしれないな。」と直感で思ったのだが（実はこの時昭和53年以来出場してなかった。）、年末に入って『第37回紅白歌合戦』の出場歌手が発表された時に和田さんの名前が入っていた時は正直まさかの直感が当たってしまった事に唖然とした事を思い出す（ちなみに8年ぶりの紅白カムバックでした。）。
もう一つ和田さんの紅白の話で忘れられないのが、平成3年の『第41回紅白歌合戦』での「あの鐘を鳴らすのはあなた」の熱唱で、この時は直前に骨折したので出場自体も危ぶまれたが無事に出場しての熱唱に感動したことを思い出す。ちなみに「あの鐘を鳴らすのはあなた」は元々は昭和47年の歌で日本レコード大賞歌唱賞受賞曲であったが、売り上げ自体はオリコン53位でどちらかと言えば知る人ぞ知る歌であったが、この平成3年にＣＭで使われてから注目を集めてこの紅白での熱唱により多くの世代から支持される名曲となり、これ以降紅白ではこの回も含めて5回も歌ったのである。
何か挙げた話が全部紅白での話だったが、それだけ和田さんの紅白での印象が強かったことになります（しかも平成17年の第56回では白組で出場したことも、まさに「男の中の男」（何でやねん！）。）。今年還暦を迎えたが、これから先も紅白で素晴しい熱唱を見せて欲しいです。