蕎麦屋で麦切の説明に困る | 遊蝶花(ゆうちょうか)

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日々の面白出来事備忘録です

 
時々、お仕事で大学にお邪魔します。
山形芸術工科大学、さすがデザイン系の学科。校舎の前に水が張られていて、「橋」を渡って校舎に入る設計が面白い。そしてなんとその水場には能楽堂があるのです。月山に向けて奉納するように、月山の方角に向けて建てられているのだとか。

お天気の良い日だったので、水面の光が能楽堂の屋根にきらきらと反射して美しかったです。週末に薪能があるのだとか。
学食にある売店ではどこの専門店だばりに絵筆、岩絵の具等々、マニアックな美術素材がずらりと並んでいました。
わー…こんな大学に通ってみたかったなw
 
さて。
大学からほど近くにある蕎麦屋さん「すぎ」、2度目の訪問です。やっぱり山形に来たらゲソ天そばですよね。
蕎麦と麦切の盛り合わせなんて珍しメニューがありました。

 
麺大好きな国、山形ならではのメニューですね。
ちなみにメニューの裏にはラーメンメニューもずらりと並んでいました。…蕎麦屋さん!?w
 
さて。
うきうき盛り合わせを頼んだ横からBOSSに「麦切って何?」と聞かれました。
ん?
全国区ではない??
そうめん<麦切<うどん、麺の太さの違いだと言えば良いのか。
蕎麦粉か小麦粉かの違いだ、と言えば良いのか。
当たり前にあるメニューだと思っていたので急に尋ねられると言葉に詰まりますね。
蕎麦屋なんだから蕎麦頼んでください、と返しましたw
 
帰ってから調べてみました。
そば粉を練って切ったものが「蕎麦きり」
小麦を練って切ったものが「麦きり」
温かい麦切は「熱麦(あつむぎ)」
冷やす場合は「冷麦(ひやむぎ)」
 
実はそうめんと麦切は同時期に発生した歴史的にも古い麺類だそうで、その後にうどん、蕎麦が登場したそう。
そして。麦切って山形・庄内地方の発祥だったのか…!!
この影響か、冷や麦は東日本で好まれるそう。
夏休みに「そうめんと冷や麦、どっちがいい?」と聞かれるのは日常会話でしたが、これって地域性のある会話だったのか…!!
ちなみに。我が家で「どっちがいい?」は『どっちでもいいから作って』の意味です。小学生にも簡単に作れる夏のランチメニューの定番ですね。薬味たっぷりで作るのが好きでした。
 
 
ネット通販を覗くと、ひやむぎは「細うどん」で売られているので「ひやむぎ」で通じるのは地域が限定されるのやも。

 

 

 

山形といえば肉蕎麦。

冷たい肉蕎麦を注文していた人は鶏肉、

温かい肉蕎麦を注文していた人は豚肉、

で提供されていました。

…温・冷で肉がちがうの!?も新しい発見でした。

※お店によると思います。

BOSSは温かい肉蕎麦が好きですが、地元民からは「肉蕎麦は冷たいもんだ」と何度もツッコミを受けています。