第13話 2時間作って、2時間遊んで、1時間片付ける。何かがおかしい
プラレールには、一つ重大な欠点がある。
作るのに時間がかかる。
僕の場合、だいたい2時間。
ようやく完成する。
「できたー!」
列車を走らせる。
ここから約2時間遊ぶ。
楽しい。
非常に楽しい。
問題は、そのあとである。
片付け1時間。
つまり、
作る 2時間
遊ぶ 2時間
片付ける 1時間
合計5時間。
冷静に考えてほしい。
列車が実際に走っている時間より、走っていない時間の方が長い。
何かがおかしい。
【青山家・会計検査院】
会計検査院は今回、プラレール事業の時間対効果について調査を実施した。
投入時間:5時間
実働運転時間:2時間
準備・撤収:3時間
監査担当者から、
「効率が悪すぎませんか?」
との指摘があった。
これに対して青山代表は、
「趣味に効率を求めてはいけない」
と反論。
監査、終了。
無敵の理論である🤣
しかも片付けが地味につらい。
レールを外す。
橋脚をまとめる。
駅を片付ける。
車両を戻す。
最後の方になると、
さっきまでの情熱が嘘のように消えている。
作っているときの僕。
「ここに立体交差を作ろう!」
片付けているときの僕。
「……もう全部この箱でよくない?」
人間とは、1時間でここまで変わる。
それでも次にまきちゃんが来ると、また作る。
前回あれだけ片付けが大変だったのに、
また2時間かける。
そして遊ぶ。
また片付ける。
今考えると、好きなものって、こういうものなのかもしれない。
面倒くささを超えて、
「またやりたい」が勝つ。
子どもの勉強も、本当は少し似ていると思う。
「やらされる」だけでは長く続かない。
でも、
「できた!」
「もっとやってみたい!」
が出てくると強い。
僕が練馬そろばん教室で作りたいのも、結局そこなのだと思う。
……と言いながら、当時の32歳の僕は床に座り、
大量のレールを前に、
「片付けたくねえ……」
と思っていた🤣
【ゲームの実績解除】
🏆 実績解除
「5時間コース」
条件:
プラレールを2時間かけて作り、2時間遊び、1時間かけて片付ける。
報酬:
翌日の軽い腰痛。
しかし、僕はこの面倒な片付け問題を、意外な方法で回避することになる。
いや、解決ではない。
もっと悪い方向に進んだ。
次回予告
4歳児、就寝。
32歳児、続行。