睡眠学とは | 目黒区祐天寺駅の訪問マッサージ 指圧処 与楽の院長ブログ

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人はなぜ眠るのでしょうか?

体を動かして疲れた時は、横になり寝なくても回復することはできますが、ずっと働いている脳は寝ないと回復しません。

 

脳の重さは体重の2〜3%と言われていますが、約1000億個の脳神経細胞で構成されています。

その神経細胞をつなげるシナプスと呼ばれるものは100兆個ほどとも言われています。

 

それだけの神経細胞同士が働いていくので、脳は大量のエネルギーを消費します。

そのため、安静時でも体の消費の18%も消費しているのです。

 

だからこそ、しっかり休ませ、修復するためにも眠ることは非常に大切なことです。

 

こうした睡眠に関しての研究はいつ頃からされたのでしょうか?

1950年代、レム睡眠の発見から睡眠を研究する睡眠学が始まりました。

 

その前にも睡眠学のもととなった研究があり、一つは、睡眠時の呼吸、脈拍、体温など生体リズムの分析研究と、1890年代の犬の断眠による影響が脳細胞に対して顕著にでるという研究です。

 

2002年には、日本でも日本学術会議から睡眠学という学問体系が、提唱され、睡眠の役割やメカニズムを研究する「睡眠科学」、睡眠障害の診断、治療、予防を行う「睡眠医師薬学」、睡眠と社会、経済問題の関係性を探る「睡眠社会学」の3つで構成されています。

 

学問からすると日本は近年のような感じがしますが、日本の睡眠障害の記載は、平安時代の文献にすでにあるのです。

 

病草子という21種類の病気が書かれた絵巻物の中に、「不眠症の女性」と「嗜眠癖(眠りすぎ)の男性」がでてくることから、1000年前から睡眠障害は病だと、認識されていたということになります。

 

これは特別な病を記載していたのか?というとそんなことはなく、他には痔瘻など、痔と睡眠障害は同じくらい多かった病気とされていたのでしょう。

 

少し前は、睡眠は無駄な時間のようにされ、睡眠を削る風潮もありました。

しかし、今はITによる生活様式がかわり、ストレスが多くなり、起因した病や事故が増えています。

また、脳科学が進歩し、睡眠の重要性もわかってきたことから、世界的にも睡眠の重要性、日本でも厚生労働省が健康づくりのための睡眠指針を昨年末に改定しています。

 

睡眠は誰でも手軽にお金がかかることなく、実践できることです。

ただ、その中でも睡眠時間をしっかり確保してもらう、時間を確保できたら質を高める、と睡眠に関しての知識も増やしていただけたらと思います。