2023大阪の旅51 「哲ちゃん」のクルマ | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2023大阪の旅51
「哲ちゃん」のクルマ

1/8(日)
 さて、そうそうここに長居はしていられない。御堂筋線に乗って梅田で乗り換え、待ち合わせはJR宝塚線 川西池田駅である。改札を出ると、叔父さんが待ってくれていた。写真では見たことがあるから、すぐに分かったが、ジーンズ姿で元気そうだ。

 

 駅舎から降りると、駐車スペースに停まっていたのが軽のワンボックス、運転席には息子さんの「哲ちゃん」、細面の真面目そうな人だ。お宅までの道中は13~4分ほどだったろうか、この間何を話したのか詳しい覚えはないが、構えることなく普通に話の出来る人たちで安心した。

 叔父さんの名字は章湖の母方の姓の“Y”だが、旅に出る前、電話口でこの人は自宅付近のことを「田舎の村」のような呼び方で話していた。丘陵地の南斜面に広がる住宅街である。かつてこの付近に住宅は、この叔父さん一家のと、同僚の先輩?だったかの、たった二軒しかなかったんだ、と言うのを聞くと、その頃の記憶が後を引いているのかも知れないが、それにしても謙遜が過ぎるようだ。

 ガレージの奥にはカバーが掛けられているが、一目でスポ-ツカーと分かる、低いフォルムの車が停まっている。哲ちゃんは趣味でいい車を持っているんだ、ちょっと見せてよ、前乗ってたのは何だっけ、と章湖が向けると、ああ、あれはね「ロータスヨーロッパ」と、哲ちゃんは答えた。

 でもあれはずいぶん前、とカバーを取り外して現れたのは、真っ赤なスポーツカーだ。

 

カバーが外されて現れた、「哲ちゃん」のクルマはこれ!

 

 かっこいいけど、でもこれなんて車だろう、と記憶をたぐってみたが出てこない。最初は国産なのか外車なのかの見当もつかないくらいだったが、三菱のマークとツインターボのロゴが目に入り、そういえば三菱はエクリプスっていう車を造っていたよね、と向けると、これはその後に出たんだ、という。

 実に状態のいい、ぱっと見には新車とそう変わらぬコンディションに見えるこの車を、月1~2度ほどは走らせるという哲ちゃんだが、その先には、一体いくらするんだろう、という興味が湧く。章湖が聞いたのだと思うが、最近、スープラとかGTRのお陰などというわけだったろうか、日本のスポーツカーの評価が上がり、海外で高値を呼び、それにつられて値段が上がっているのだそうだ。

 この車は大阪には2台しかないという。後で調べてみたら、車種は「三菱GTO」だった。高いものは中古価格¥700万を超える。古い車は程度問題だろうから、何ともいえないが、欲しいマニアはかなりいるのだろう。

 

 



2023大阪の旅52「やまぐちめぐみ」のことにつづく