2023大阪の旅40
ホルモン坂上 裏なんば店2
1/6(金)
鉄板焼きのホルモンは旨かった。白ダレは塩系、黒ダレが醤油系、と分けられるのだろうが、ホルモンの肉質はまずまず上等だ。スーパーによくある、アメリカ産牛のシマチョウなどというのを試したことがあるが、脂が多すぎる上に癖が強く、いくつも食べないうちに嫌になる。ここのホルモンに、まずそんなのはない。
カウンターの奥側、角の向かいで飲んでいたのが、女性をつれた、体格のいいスキンヘッドのおっちゃん、歳の頃は50に近いだろうか、この二人が夫婦かどうかは分からなかったが、オレたちと同じコースを注文していたらしく、最後に焼きそばをすすっているのを、最後はあれなんだ、と見るともなく観察していたのだと思う。
奥のおっちゃん、といっても多分我々より一回りくらいは若い
唐突に、帰る間際のこのおっちゃんから、しまいに出てくる焼きそばがめっちゃ美味いよ、という意味の言葉を、おそらくは大阪弁で一言かけられた。不意に、それも斜め後ろから。これにはちょっと面食らったが、うれしくもあった。これにオレも何か返し、最後は決まり文句の、外は寒いから気をつけて帰ってね、で終わった、二言三言のそのやりとりが、この店では最も印象に残る会話だったように思い出す。
うどんにしますか、それとも焼きそば?で選んだ焼きそばは、換えた鉄板に麺を載せ、落ちた脂がすっかり溜まった例の黒ダレをかけて炒め、しまいに生卵を割り、それが半生に絡んだところで供された。あの脂を、結局はすっかり腹に収めてしまった、と、身体にひどく悪いことをしたような罪悪感はあったが、おっちゃんの言葉通り、それは「めっちゃ」旨いものだった。この店のキャッチフレーズは「肉の旨みを一滴残らず食べ尽くす」というものだが、それはつまり、こういうことだったのだ。
最後のシメは焼きそば
会計は¥9000を超えたところからすると、それほど安く済む店とは言えなかったが、難波の繁華街のまっただ中、これは仕方のないことだったと思う。そのことはともかく、うまいホルモンを食べさせてもらった満足感が残り、ミナミに来たらまた寄ってみたいと思わせる店だった、と書いておこう。
店を出るとどこからか、8時まで待っても入れへんわ、という声が聞こえてきた。
まずまず、いい店に入れた
日本橋から堺筋線に乗り、ホテルに帰着したのが、8時になるちょっと前。狙ったわけではなかったが、ラッキー、フリーのアルコールが頂ける時刻に間に合った。例によってラウンジのソファにどっかり腰を下ろした。
そのラウンジの様子。すでに書いたが8時まではフリーのアルコールサービスがある
部屋に帰り、着ていた上着には消臭スプレーをかけたが、ここのランドリーコーナーへ降りて、一気に洗濯しようという気持ちになったのは、この場合自然な流れと思う。これまでの洗濯物は相当の量になり、洗濯乾燥一体型の洗濯機が3台あるうち2つを占領、それでもコインランドリーに行くのより、ずっと安く済む感じがした。
しまいに、章湖が各階に用意されているアイロンルームで、シャツをアイロンがけまでしてくれた。これでシャツはすっかり洗い立てになってスッキリ。
ここから部屋でまた一杯やることになった。
2023大阪の旅41 パン・カラトにつづく