2015春の琵琶湖1 出発 | 楢丁(YOUTEI) 旅の話

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趣味で書きためた旅日記が、膨大な量になりました。2020秋に脳出血、2023には食道癌を発症と、様々なことが起こりますが、克服してまた旅に出たいという気持ちは変わりません。
お付き合い頂けたらありがたいです。どうぞよろしく。

2015春の琵琶湖1
出発

 毎年のことだが、春にどこへ行こうかと考えると、やはり桜が気になるのは仕方のないところだろう。今年は寒さが長引いたものの、三月の終盤になって急に春めいた日が多くなった。桜の予想開花時期もこれで大きく前倒しになりそうで、開花の幾分遅そうな滋賀県、琵琶湖の辺りでも四月初めには桜が楽しめそうな気配になってきた。

 何よりも、昨年暮れの福井~琵琶湖の旅の最後に発見した、長浜の南浜水泳場北側、姉川の河口付近左岸に広がる公園、ここをテン場に泊まってみたいという気持ちがまずあり、これを中心に旅の計画を練り始めた。

 ところが、である。3月末の週間天気予報では、暖かい気候は4/2~3まで、それ以降は南岸低気圧の影響で全国的に雨が降り、北からの寒気で気温も大幅に下がるとの観測。花冷えだの、菜種梅雨といった言葉を、どの番組の気象予報士も口にするようになってしまった。

 天候の悪化は、野宿を中心とする我が家の旅には由々しき事態。夏の旅行ならまだしも、寒い中、雨に濡れながらの幕営はいやだなあ、という想像が頭をよぎる。宿の検討を始めたが、土曜日はどうもホテルの空きが少なく、そこまでは何とかテント泊で持ちこたえるとして、日、月の2泊のみ近江八幡のホテルを予約し、出発することになった。

 1月末に購入したアウトバックでの初めての長旅というわけで、乗り心地や燃費、ナビやアイサイトの使い勝手など、そんなことを試すのも今回の楽しみの一つである。


1月に購入したばかりの「アウトバック」(カーセンサーより転載)



4/2(木)①
 やはりどうも気がはやるようで、朝暗いうちからごそごそと起き始める。でかくなったアウトバックだが、自転車2台と、キャンプ道具一式を積み込んでみると、前のランカスターの荷室と大差ない気がする。

 

前の車は「レガシィ ランカスター」。21万キロまで乗ったが、2度目のタイミングベルト交換前に買い換えた

 

 しかし後部座席の背もたれを倒すだけで荷室が作れるのは、やはり大きなアドバンテージで、レッグスペースが収納にそのまま生かせるところはメリットと感じた。このスペースは生かし方次第で、今後かなり便利に使えそうな予感がする。

 出発が4:30と早いせいもあるが、なんだか、昨夜少々飲み過ぎたワインの影響か、ちょっと酒が残っているような気がするのは不覚だった。というわけで、まずは章子が運転、この車での高速はまだ初めてに近く、アイサイトの操作は不慣れで、はじめちょっとギクシャクしたものの、すぐに慣れ、走行は安定した。何しろ、この装置は優秀。セットしてしまえば、SAに入る時など以外は、ほとんどアクセルもブレーキも踏まずに済んでしまう。勘所は速度のセッティング、これさえ上手くできるようになれば快適そのもの。レーンキープの機能はハンドリングをサポートしてくれることもあり、確かに疲労感の軽減は図れるが、しかし自分で積極的に運転するという感覚が薄れるのが、当たり前だが難点とも言える。

 圏央道から東名は、平日のこの時間なので渋滞知らず、まずは駒門PAで富士の湧水をポリタンクに汲み、しばらく進んで新東名に入る。沿道の桜は既に満開、何日か前にデイトリップで行った柳瀬川や多聞院で、咲き始めの桜をしきりに写真に納めたのがおかしく思えるほどだ。天候はこれ以上ないくらいの快晴、天気予報を勘案すると今日明日の晴天は貴重である。


旅に出る5日ばかり前に行った柳瀬川。河畔の桜はまだちらほら程度だった


 駒門の後、新東名静岡SAで休憩としたが、ここは去年の夏の旅で速度違反の切符を切られた直後に立ち寄った場所。

 

その時の記事はこちら


    まだ7時過ぎだが既に開いている店もあって、ワンコインの丼、というのが目に入り、桜エビのかき揚げ丼とマグロの頭肉丼を注文。しかし、出てきたものはやはり500円の限界をあからさまに示した、というより、明らかに水準を下回る代物。プラスティックの丼にあらかじめ盛りつけられ、冷凍でもしてあったのをレンジでチン、じゃないだろうか。これだったら頼むんじゃなかった、と後悔することになった。


静岡SA

 この後上郷SAでも休憩をとる。下り線のこのSAは初めてだが、現在改修中であった。上り線のそれにはこの間立ち寄ったが、壁面にトリックアートの絵がいくつも描かれていたのが印象に残る。これが格好のフォトスポットになっていたのだが、あるいはあれと同じようにでもするつもりだろうか。

 豊田で渋滞中とナビは示すが、既に解消していてほっとする。渋滞を示す地点には豊田JCがあり、通過した時にもまだ伊勢湾岸道に入る車が列をなしていて、これが原因になっていたようだ。



2015春の琵琶湖2 養老天命反転地につづく