2019トルコ共和国15
グランバザール
10/30(水)②
さて、イスタンブールで思い浮かべる絵といえば、筆頭は何といってもグランバザール。トプカプ宮殿から歩ける距離にあるのも、オスマン帝国のスルタンが建設を命じた市場だからだろう。
まずはバザールの門の程近くにある、老舗の伝統菓子の店“SIRVANI LOKUM”に立ち寄る。何でも15世紀くらいからずっと続いているお菓子屋さんだそうで、店の構えからしても相当に高級なお店と分かる。この店を再度の集合場所にする、ということだが、これなら分かり易い。
一目で高級店と分かるお菓子屋さん
店では皆さんにカラスミの試食が振舞われたが、どことなく生臭くてダメ。独自の製法という触れ込みで、品質は確かにいいもののようだが、人によって感じ方は違うのだろう。
店名にもなっているように「ロクム」も看板商品の一つだが、ナッツやドライフルーツの品揃えも凄い。
グランバザールのゲート
門まで案内され、一通りの注意を受けて、いざグランバザールへ。なるほど、歴史的建造物の中の、雰囲気満載のアーケード街だ。ずーっと奥まで続く通りは何条もあり、それぞれに銅製品、革製品など通りごとに専門店が軒を連ねる。なるほど、台湾や韓国などの市場と趣が違うのは、凝った店のディスプレイもあろうが、やはりそもそものアーケードの建築が、まるでイスラム寺院の中か、というような雰囲気を湛えているせいだろう。
歴史的建造物のグランバザール
観光客と見るやかなり高い値段を示され、交渉した挙げ句、双方納得ずくで購入、というプロセスを辿るのだろうが、ここで買いたいものがあるわけではないから、我々は見て歩くだけだ。自分が今どの通りにいて、どっちに向かっているのかを把握していないと、簡単に迷ってしまう。通りには番地がついているから、これに注意して歩くと間違いがない、とはさっき受けた説明だ。
トルコ珈琲でも飲むか、と雰囲気の良さそうなカフェに入り、席に座ってはみたものの、客が多いせいだろう、店員がなかなかやってこない。この分だと、集合時間に間に合わなくなるかも、と席を立った。ここで判断を誤っていたらヤバイことになりかねなかった。
ちょっと早めにさっきの“SIRVANI LOKUM”に戻る。我が家ではドライフルーツを、通販サイトの「フルーティア」でよく購入しているが、この店にはイチジクやデーツにクルミを挟んだ、いわば一工夫した商品もあり、買ってみる気になった。量り売りだけに、両替したトルコリラの残りで足りるかが心配だったが、案の定わずかに足りず、しかしそれをまけてもらう形で、残金がゼロとなった。
2019トルコ共和国16につづく