カンニングを防ぐなら | 土地家屋調査士法人ユタカ登記測量事務所

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カンニングを防ぐなら、逆に試験を「参照可能」にしてやるのも方法としてアリでしょう。
資格試験でも、宅建は昔は六法全書の参照が可能だったと聞きますし、建築士の学科試験では法規の科目を解答する場合に限り法令集の参照が可能です。
土地家屋調査士の試験でも関数電卓(プログラム機能がないものに限る)の使用が認められています。
なんか大学入試でも英語の辞書持ち込み可能な大学があるんですか?この辺はわかりませんけど。
 
 
参照可能な試験というのは、「わからないなら調べれば良い」という考えの試験ですけど、「ちゃんと勉強してないとできませんよ」「それだけ難しい問題を出しますよ」と言ってるのと同義です。
ちゃんと勉強してきた人なら、問題を前にして何処を調べれば良いかすぐわかるから解答できます。
 
参照可能にすると、「見て良いなら楽勝だ」と勘違いする馬鹿が必ずいます
そういう人は問題を前にしても何が書いてあるかわからず、調べ方もわからない。電卓もどの場面で使うのかすらわからない。
そして試験が終わっても何が悪かったのかわからないまま、同じ事を繰り返すというわけです。
 
参照可能な方が、ちゃんと勉強している人とそうでない人、得意な人と苦手な人、その差が大きく出ることになります。
 
こういう試験でカンニングしようと思ったら事前に裏ルートで問題を入手しておくぐらいしかありませんし、そこまでリスクを背負う意味もないでしょうからね。
 
私が2級建築士を受けた時ですけど、1次の筆記試験の試験会場には「記念受験」と思しき人が半分以上いるわけで、彼らが持ってる法令集はきれいで真っ白なわけですねwww そんなので何を戦うつもりなのかwww
もちろん、2次の設計製図試験で彼らの姿を見ることはありません。
日建学院では法令集にラインの引き方(ここは赤鉛筆ここは青鉛筆で等)まで指導され、反則ギリギリ(条文を二重線で消して訂正しろ等)まで指導されますw
ペンだと裏移りするから色鉛筆で、というわけですけど、法令集はアンダーライン、インデックス、付箋は認められます。
しかし、補足書きは「○ページ第○条参照」程度のものしか認められず、別表挟み込み等は禁止行為です。
(もちろん試験開始直後に全員の法令集をチェックされ、禁止行為があれば没収されます)
 
そして本試験直前まで過去問アレンジ問題を浴びる程解かされます。そうする中で問題を前にして法令集の何処を調べれば良いのか、体が覚えるんです。付箋やインデックスは可能なので、日建学院でよく出題された「木造3階建ての準耐火建築物」の所に付箋付けてたら、本試験にもバッチリ出ました。
 
土地家屋調査士も試験で座標計算するわけですけど、当然自力で数式を次々と組み立てられないなら、関数電卓などあっても飾りでしかないわけです。
 
 

さて、ここからは本当にどうでも良い話なんですけど、私は2級建築士を受験した時、願書提出は初日に行きました。

試験会場が山形県立山形工業高等学校でした。筆記試験の時、私の席は一番端の教室の一番廊下側の一番後ろでした。

これが設計製図試験になった時は、一番廊下側の前から2番目になっていました。一番廊下側の一番前の人…つまり受験番号1番は筆記試験の時と同じ人でした。つまり、筆記試験において一番廊下側の列は、その人と私しか合格していなかったわけです。
 
設計製図試験は、普段の練習時にどんなに頑張っても50分切れなかった矩計図が当日は何故か30分でできた事もあって、全て書き上げた時点で30分以上時間余ったんですね。試験終わってみると、周りは未完成の人が多くて、完成させられなかった女の子とか泣いてましたし。どんなにきれいに書いてたとしても未完成図面があればその時点で答案を見てももらえず問答無用で失格ですから。
 
合格発表の時、受験番号1番の人、そしてその次に私の名前がありました。3番目に名前があった人は日建学院で一緒だった人でしたけど、設計製図試験でその人が座っていたのは3列先でした。つまり、一番廊下側の席は私より後ろ、そして隣2列全滅という事になりました。