フェイジョアの挿し木終了(?) | ゆたか農園のブログ

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新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

2坪のビニールハウスがフェイジョアの挿し木でいっぱいになり、日曜日に小さなハウスを増築しました。これも1週間くらいでいっぱいになるのかと予想していたのですが、ところがどっこいわずか3日でした。

130cm×180cmの中で700本以上を挿すことができました。いちおうこれで今年のフェイジョアの挿し木を終わります。

 

今年挿し木した品種は、アハート、ウィキトゥ、デンズチョイス、ホワイトグース、ゴールデングース、カカポ、パインアップルジェム、アントアネット、ナザメッツ、デイビッド、ダフィー、エミール、プリティーグリーン、オパールスター、トラスクです。アポロやマンモス、トライアンフといった流通量の多い品種はどうしても後回しとなってしまい、残念ながら挿し木ができませんでした(決してこれらの品種が劣っているということではありません)。またフェイジョア園をやりたいという人から大量に注文をいただけるかもしれませんし、ブルーベリーの挿し木もしたいです。ハウスをもう1つ増築しようか悩んでいます(心はすでにコメリに向かっています)。今年の挿し木がどれほど発根するが分かりませんが、来年に鉢上げできたとしても苗の販売は早くて再来年の秋になります。ご希望の方はどうぞ気長にお待ちいただければと思います。

 

 

私たちが情報交換をさせていただいている海外のフェイジョア農家さんから資料が送られてきました。微量元素がフェイジョアの生育にどのような影響を与えるかという論文です。ブルーベリーでも「クロロシス」といって、鉄やマンガン、マグネシウムなどの微量元素が不足すれば葉っぱの緑が薄くなったりと生育障害が発生します。今まであまり気にしてきませんでしたが、言われてみれば同じ植物ですからフェイジョアだって微量元素が重要なのは当たり前のことです。

 

資料は写真付きで詳しく説明されています。この程度のことなら今まで強い日差しによる葉焼けや、害虫による食害が原因かなくらいに思っていました。

 

日本では超マイナー果樹のフェイジョアです。国内でフェイジョアの学術的な研究なんてまったくされていないに等しい状態で、果樹全般を紹介する本に「日当たりの良い場所に植える」とか、「腐植質に富んだ水はけの良い土を好む」といった、ごく基本的な情報があるくらいです。まだ全部を読んでいませんが、これほど詳細な研究は私にとって初めて知ることばかり。まさに目から鱗です。百姓になってから英語の論文なんて読む機会はなく、私の冬休みの良い宿題となりました。昔の記憶を引っ張り出してゆっくりと解読していこうと思います。