フェイジョアの挿し木 | ゆたか農園のブログ

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新規就農した夫婦のブログです。「ゆたか」は妻、夫、息子の名前の頭文字を1文字ずつ取って名付けました。「ゆたか」にはrich、wealthy、fertileといった意味だけでなく、家族3人で力を合わせて頑張ろうという想いが込められています。

それにしてもフェイジョアの挿し木はまだ分からないことだらけです。昨年の秋、1鉢に4~5本ずつ挿し木して、それがすべて生き残っている鉢もあれば、1本も成功しなかった鉢もあります。

同じ土で同じように挿して、同じ場所で均等に水がかかるように水やりしていたつもりなのですが、結果に違いが出たのは「なにか」が違っていたのでしょう。このあたりのことが解明できればもっと成功率を上げられると思います。

 

でも今回のフェイジョアの挿し木で分かったこともあります。主に太さ2~3ミリ、長さ10~12センチくらいの充実した枝で挿し木をしたのですが、実験的に太さ1ミリ程度で長さも5センチくらいしかない枝でも挿していました。やはり細くて短い枝は発根率が悪かったものの、なかには発根している枝もあります。

 

ほぼ爪楊枝と同じ太さと長さの穂木からも発根しています。

つまり細くて短い枝でも、条件さえ揃えば発根するということです。細くて短い枝ならいくらでも採取できます。さらなる難題ですが、この「条件」を明らかにして、しっかり整えることができればより大量に、そしてより効率的に苗木の生産ができるはずです。引き続き「挿し木マスター」を目指して探求を続けます。

 

今年は600本以上のフェイジョアの挿し木苗を作ることができました。これらは少なくとも1年間は育ててから販売したいと思っています。来年のブルーベリーが終わったらでしょうか。苗の販売ができるようになりましたら、またこのブログなどでご案内させていただきます。その際はどうぞよろしくお願い致します。

 

 

~追記~

フェイジョアの情報をYouTubeで発信されているある方が、育てている「ウィキトゥ」という品種を「200g以上の特大果実」がなるだとか、現在入手困難になっている「幻の品種」、フェイジョアを栽培する者にとって「憧れの品種」などと紹介したうえに、無責任にもウィキトゥの苗を手に入れたければ「昔からフェイジョアを育てていてブログを書いている人に尋ねてください」と動画で発言していたものですから、ウィキトゥを栽培している当園にも問い合わせがたくさん届きました。お問い合わせは動画公開から1年以上経った今でもたまにあります。いただいたお問い合わせを無視するわけにもいきませんし、お問い合わせをいただく度にフェイジョアは挿し木が難しく、まだ苗の販売ができない旨を説明し、挿し木が成功するまでお待ちくださいと丁寧にお断りしていました。自身が育てている品種のご自慢をするのは構いませんが、自分で苗が用意できないのなら、最低限のマナーとして、せめて他園に迷惑のかからないような動画内容にして欲しかったです。お互い日本ではまだ超マイナー果樹であるフェイジョアを栽培する数少ない者どうしです。多くの方にその魅力を知っていただけるよう頑張っていければと思っていただけに非常に残念に思います。