以前のブログでも書きましたが、日本電子から独立、エムエス・ソリューションズを設立して8年目になります。新たに起業した会社の生存率、7年では10%位らしいので、我ながら頑張っていると思います。
独立起業して、今まで常に気を付けていること
それは「分相応」であることです。
身の丈に合ったことをする、見栄を張らないということですね。
特に支出面では、余計な出費を極力抑える努力をしています。
例えば事務所! 会社設立というと事務所をどうするか? って思う人が多いと思いますが、私は最初から事務所を借りるという考えはありませんでした。一人でのスタートでしたし、仕事の内容的にも専用の事務所が必要なかったということもありました。しかし、「分相応」を考えない人は事務所を借りて余計な固定費を支払ってしまい、経営を圧迫してしまう要因になると思います。余計な固定費を抑えることは、会社経営ではとても重要なことです。
例えば試薬の入手! 液体クロマトグラフィー質量分析(LC/MS)という機器分析に関わる仕事をしていますから、色々な試薬を使います。しかし、その必要量は極僅か(例えば1 mg位)であることが殆どです。そして、試薬会社から販売されている試薬というのは、例えば10 gとか25 gとか、一度購入したら一生使いきれないような量なのです(1 mgは10 gの10,000分の1)。それなら、知り合いから使う分(1 mg)だけ分けてもらうことは出来ないかと考え、今までに相当種類の試薬を分けて頂きました。
例えばカラムなどの消耗品の入手! 上でも書きましたが、仕事柄LCのカラムなどの消耗品を使うことがあります。価格は概ね1本5万円程度。大企業であれば1本買えば数週間とか数か月で使い倒してしまいますが、我々はそれ程使いませんので、新品である必要はありません。大企業等で、購入はしたけど余り使われず廃棄される予定の消耗品類って結構あるのです。そういう廃棄品を知り合いから頂くことで賄うことが多いです。
こう言うことをやっていると“ケチ”だと思われる方も多いかも知れません。でも私は、こういう事は「分相応」の1つだと思っています。例えば試薬の話し。大企業でも、10 gとか25 gとかと言う単位で試薬を購入すれば、それを使いきることは先ずありません。おそらく90%以上は使わない状態で廃棄されるケースが殆どです。それなら1 mg位は頂いても、その会社にとって何のデメリットもありません。もちろん、組織によってはそのような行為を認めていない所もあるので、そのような企業から頂くことはしません。
カラムの例についても、廃棄予定の物を引き取っているに過ぎません。再利用なので、頂く元の企業様には迷惑がかかることはありません。
人さまに迷惑をかけず、最低限の支出で最高のパフォーマンスを発揮して、質量分析を通じて役に立つ仕事をする。小さな仕事ばかりですが、リピーターのお客様もいますので、今後も会社を存続させて今の仕事を継続させなくてはなりません。今後も、「分相応」、「身の丈に合った」ことをやって、質量分析を通じて社会に貢献できる仕事をしていきます。
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エムエス・ソリューションズ株式会社
http://www.ms-solutions.jp/
住所:〒187-0035 東京都小平市小川西町2-18-13
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引用元:独立起業して大切なこと:分相応であること