今回は、LC-MSを用いた分取(MSトリガーでの液クロ分取)をする際(分取に限らずLC/MS全般にですが)に重要なサンプルコーンの洗浄について、私のコメント(青文字)を加えながら紹介します。
11月中旬から分取依頼が増えて分取の装置ゴリゴリに使っていたら装置3台が順番に機嫌悪くなり、あたふたしていましたが、何とか乗り越えて無事に年末年始休暇でした。
年末に会社で大掃除したので、掃除ネタを(笑)
サンプルコーンの洗浄について書こうと思います。大掃除だからというわけではなく、私は2週間に1回程度洗浄しています。
サービスマンさんの受け売りですが、サンプルコーン(図1)のきれいさは保った方が良いです。理由としては、サンプルのイオン化に影響があるからです(←ESIにしろAPCIにしろ、実際にはイオン化には影響はなく、大気圧で生成したイオンを真空中に取り込む効率に影響が出ます)。サンプルによっては、汚れていた方がイオン化しやすい場合もあるかもしれませんが(←それはないと思うけど...)、その汚れは二度と再現できません。絶好調で分取しているときにいきなりMSが検出しなくなった・・・という場合、その原因がサンプルコーンの詰まりであったら、そのサンプルコーンを洗うもしくは新しいものに交換すると思います。交換したら以前のような感度が出ないかもしれません。そういうことにならないために、定期的な洗浄をおススメします。定期的に洗浄していれば、サンプルコーンはある程度のきれいさを保てます。トラブル回避のためにもサンプルコーンを見直してみてください。
なお、今回登場したサンプルコーンは、Waters社のものです。メーカーによって、形状や名称は異なります。
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エムエス・ソリューションズ株式会社
http://www.ms-solutions.jp/
住所:〒187-0035 東京都小平市小川西町2-18-13
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引用元:液クロ分取屋小原佐智子のブログ:サンプルコーンの洗浄について・・・