アウトソーシングを上手に使う:専門的な仕事は専門家に任せるのが一番! | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

メインのお客様である研究機関の、以前から仕事を受けている部門とは別のところから仕事の依頼が来ました\(^^)/

もちろん質量分析に関する仕事です。


担当者が辞めてしまって仕事が回らなくなってしまったとのことで、(募集中の)次の職員が決まるまでの期間限定ですが。


この研究機関の人達の優れたところは、こう言った状況で安易に派遣会社に頼んだり、自分達で何とかしようと思うのではなく、

私に依頼されることです(^○^)


上から目線で書いてると思われるかも知れませんが、たとえ理系の人を揃えている派遣会社と言えど、こと質量分析に関しては、

即戦力になる人はまずいないでしょう。


最近は装置の操作性がとても良いので、マニュアル通りに測定して、なんとなく結果を得るだけであれば

質量分析の専門知識は必要ありません。



極端な話し、中学生や高校生でもできます。


しかし、

得られた結果が妥当かどうかを検証する

あるいは

多数のデータから意味あるデータとゴミを見極める

と言ったことは、

質量分析に関する専門知識と豊富な経験がないと無理です。



メインのお客様であるこの研究機関

各分野において日本を代表する優秀な研究者の集まりですから、

自分達は自身の研究に専念する

それ以外は専門家にアウトソーシングすることが、各部門において普通に行われているようです。



私がこの研究機関での仕事で主に使っているLC/MSの装置

1台数千万円もする

世界中で沢山使われている

非常に高性能なものです。



このような優れた装置をしっかり調整し、良い条件で測定しても、

注意深く見ると、希にですがゴミデータが見つかります。



もし私がゴミデータをお客様に提出してしまったら、

そして、そのデータを使って論文を書いてしまったら、

その人は研究者としての信頼を失ってしまうでしょう。


私は質量分析の専門家として

お客様をそんな目にあわせる訳にはいきません❗



日本国内において、仕事にMS装置を使っている人は、もちろん正確な数は分かりませんが、一万人以外はいるでしょう。

その殆どは装置を過信して、得られたデータをそのまま信じてしまっているようです。



私は、どんなに高価で高性能な装置であっても、

¨完璧ではない¨

ことを知っていますから、



たとえ時間はかかってもデータを注意深く検証し、100%信頼できるデータをお客様に提供することを心掛けています❗


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