大学での質量分析の講義 | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

日本一タフな質量分析屋、高橋豊です。


会社設立2年目から、4~7月の毎週月曜日は、横浜市立大学(八景キャンパス)で、質量分析の講義をしています。

質量分析は異なる二つの装置を使って実習を行うので、もう一人の先生と2名で担当しています。

対象は3年生

8~10名でグループ分けして、2グループ一緒に講義、実習はグループ毎に2回、解析も2グループ一緒。

4週で1サイクル。これを3回(全6グループ)やります。


内容は質量分析の基本的なこと、マススペクトルの解析、特に同位体の解釈。


炭素、水素など多くの元素には、複数の同位体が存在します。

同位体とは、化学的性質が同じで質量が異なる同種元素のことです。



同位体の解説は長くなるので、また今度にしますが。



同位体の存在を確認しながら、マススペクトルの解釈の仕方を教えています。

しかし、ただ一方通行で教えても学生達は覚えないので、色々と質問するようにしています。



3年生は、この春に初めて質量分析と言う言葉を聞いたので、まだ何も知らないのと同じです。

でも、私は敢えて学生達にこう言います❗

「私は皆が質量分析について殆ど知識がないことを知っています。それでいて敢えて色々な質問をします。分からないことを分からないと安易に答えるのではなく、考えて、想像して、イメージして、間違っていても良いから、自分の言葉で何か答えてみましょう」


大学の3年生までは、既知のことを教えられて試験でそれをアウトプットするだけです。

しかし、4年生になると研究室に配属されるし、早い子はその1年後には社会にでます。


覚えた事をアウトプットするだけ

分からないことを分からないで済ませてしまう

そんなことでは、社会に出て、理系出身者として何の役にも立ちません。



社会で役に立つ人材を大学で育てるには、自ら考えて行動する力をつけさせることが大切だと思います。


今年の3年生、今見ているグループには男女一人ずつ見所のある子がいます。


そう言う子が、私が出入りしている研究室に入ってくれば良いなぁと思いつつ、

7月まで講義頑張ります(^-^)/


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