こんばんは✴
ウルトラマラソンランナー、日本一タフな質量分析屋、高橋豊です❗
このシリーズでは、質量分析計の性能の変化に伴って変化してきた限界について書いています。
前回、GC/MSやEI, CIと言うイオン化法について書きました。
群馬大学で使った質量分析計は、GC/MSが可能でした。
GC/MSは揮発性化合物しか分析出来ないのですが、4年生の卒研で配属された研究室は有機合成が専門で、
合成した化合物の中には、揮発性のないものもありました。
そのような化合物を質量分析するために、群馬大学では、EI, CIの他に、
電界脱離(field desorption, FD)
と言うイオン化が使えました❗
FDは、非常に細い(数ミクロン)カーボンウイスカーに試料溶液を塗布して、真空の質量分析計に導入、ウイスカーに電流を流すことで、ウイスカーの先端から気相イオンが生成すると言う方法です。
ウイスカーに塗布した試料は、真空中に導入する際に、溶液状態(液体)から結晶状態(固体)に変化します。
FDは、固体試料から直接気相イオンを生成させる方法として、様々な性質の化合物を分析することができます。
しかし、FDでもイオン化出来ない化合物は沢山あるので、次回以降書いていきます。
ではまた~
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