LC/MS分析士 | 日本一タフな質量分析屋のブログ

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日本で唯一、質量分析に関するコンサルタント、髙橋 豊のブログです。エムエス・ソリューションズ株式会社と株式会社プレッパーズの代表取締役を務めます。質量分析に関する事、趣味の事など、日々考えていることや感じたことを綴っています。

こんにちは!

FBにも載せましたが、
8月に受験した

日本分析化学会認証LC/MS分析士五段試験

合格しました~\(^o^)/

5年前の初段から始まり、1年に1段ずつ上位段の試験が増えて
きたので、五段試験は今年が最初。で、これが最上段!!
どんなことでも、一番上っていうのは良いですね。

さて、ここで。。。

”LC/MSってなんだ?”
”質量分析とやらと何か関係あるのか?”

と思われる方もいらっしゃるでしょう!

はい、ご説明いたします(^o^)

LC/MSは、
Liquid Chromatography Mass Spectrometry
の略で、

日本語では、
液体クロマトグラフィー質量分析
となり、

私が専門としている質量分析の一種なのです。

質量分析は、我々の業界では通常MS(マスという呼び方が定着
しているが、学会等ではエムエスと言う呼び方を推奨している)
と書くので、このブログでも、これからMSと書くことにします。

LCは、複雑な混合物を分離するための技術(装置)です。
LC/MSを使うと、複雑な混合物を成分毎に分離し、個々の成分(物質)
分子の質量情報を得ることができます。

例えば、外国から輸入された野菜に、農薬が残留していないか検査
するとします。野菜を小さく砕いて水で成分を抽出し、LC/MSを行います。
農薬が残留していたとしても、野菜そのものの成分も一緒に抽出されます
から、それらを成分毎に分離して、MSで検出することで農薬の質量に
相当するシグナルが観測されるかどうかで、農薬が残留しているかいないか、
が分かるという訳です。

このように、多くの人の生活の役に立っているLC/MSの分析スキル
テストするのが、この分析士という制度です。

LC/MS装置は、国内で大凡10,000台が稼働していて、それを使っている人は
その数倍はいます。でも、分析士の資格を持っている人は、まだ初段~五段まで
全部合わせても300人にも満たない数です。

もっと多くの関係者に、この制度を知ってもらい、

しっかりとしたLC/MS分析スキルを身につけて欲しいと思います。

ではまた~


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