という番組がありましたので、
ご紹介します。
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400人の質問~
日本人で初めて
国際宇宙ステーションの船長を務めた
宇宙飛行士の若田光一さん。
若田さんはリーダーとして
米露のクルーをまとめ、
無事にMISSIONを遂行した。
さまざまな困難を乗り越え
“宇宙のリーダー”にたどり着いた若田さん。
番組では、
視聴者からお悩みを大募集し、
若田さんに質問。
国際宇宙ステーションで体験したトラブルとその対応策からお悩みに答える。
聞き手は元メジャーリーガーの田口壮さん。熱いトークは必見!
【出演】宇宙飛行士…若田光一,
【きき手】元メジャーリーガー…田口壮,【語り】伊東敏恵
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この番組で、印象に残ったのは、
「リーダージップ」です。
これは、日本人が弱い部分です。
日本人は、フォロワー(追従者)としては優秀で、
ボトムアップ(下からの改善・改革)に秀でていますが、
トップダウンとなると、主従関係のようになってしまいがち。
そのように思います。
リーダーとして、
リーダージップをどう発揮すればよいのか、
学ぶ点が多いように思います。
その点、理想とされるリーダー像のひとつとして示されていたのが、
“Trust, but verify”
(信ぜよ、されど確認せよ)
というスタイルです。
若田さんには
尊敬し、理想とする船長像があります。
その1人は、かつてスペースシャトルで2回飛行したときの船長だった元NASA、ブライアン・ダフィー船長。
仕事だけでなく「人生の師」と仰いでいる人。
どんなリーダーなのか。
前列中央が、ブライアン・ダフィー船長、後列左が若田光一飛行士
(出典:JAXA/NASA)
「一言で言えば、
『リーダーを感じさせないリーダー』です。
普段からメンバーが何を考えているか、
業務の到達度はどうか、
何気ない会話の中で把握して
課題があればアドバイスをくれる。
大事な仕事を任せ、
失敗してもカバーできるバックアップ態勢を
さりげなく準備する。
だからメンバーは難しい仕事を担当しても、
周りから見ていると、その困難さを感じさせずにスムーズに仕事を終えてしまう。
これはリーダーの極意ですね」
(若田さん)。
仕事は任せる。
だが人間は間違いを起こすものだから、
準備を入念にし、ミスが発生しないように
重要な仕事は2人の目で確認させるなど、リスクが起こる可能性を最小限にする。
こうしたダフィー船長の
さりげないリーダーシップで、
若田さんは
めきめきと頭角を現していったという。
つまり、信頼をベースにしながらも、
丸投げしないで、
人であるが故のミスを防ぐため、
また結果に責任を持つため、
(進捗状況等を)確認し、
全体のミッションを達成する
ということ。
今後、日本人が、
リーダージップを取りながら、
世界の平和と繁栄に貢献する上で、
非常に重要なことの一つだと思います。
ご参考)