貿易赤字は円安を誘導するか? | グレッグのブログ

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リンク記事でいろんな人がいろんな事、言ってますが・・・。

円安には今後もならないと思います。


理由は二つ。

ひとつは依然として大幅な経常黒字であること。

もうひとつは日銀がインフレを誘導しないからです。

つまり、実需の面、資本取引の面からも円安にはなりえません。


為替は長期的に購買力平価に収斂されます。

つまりビックマックが海外で1ドルで日本で80円なら1ドル80円に収斂します。

そして大事なことは1年後アメリカが5%のインフレでビックマックの価格が上がれば日本はゼロインフレですから5%円高になります。

そして短期的な思惑によって、上下するだけです。

日銀が海外と同じか、それ以上のインフレ誘導をしなければ継続的な円安にはならないのです。

それどころか円高はゆっくりと上下しながら着実に進行するでしょうね。


日本が例えば4%のインフレに誘導すればアメリカは2%ですから、持続的に円安になるはずです。

外債投資が加速するでしょう。

これは製造業始め、日本の生産性が高い企業の円建ての利益が増えるので、生産設備や雇用が日本に回帰することになります。日本にとって、正のインパクトです。株価もバク上がりでしょう。

そして大事なことは貿易財が非貿易財の需要に大きな影響を与えるってことです。

バラッサ・サミュエルソン効果ですね。


リンク記事に円高では海外投資が加速する、って書いてありますがウソですよ。

持続的な円高では必ず為替差損が生じますから。

外債投資が加速するのは、持続的に円安が見通すことができる局面だけです。


30年ぶりの貿易赤字で円安にもなってますから、ニュースなどでは似非エコノミストが不安を煽るでしょう。

目に見えます。

実は何も変わってないんです。

日銀の金融政策の姿勢が変わらなければ為替は変わりようがないんです。