「円高の正体」 | グレッグのブログ

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安達誠司さんというアナリストの方の著作です。

不勉強で存知あげなかった方ですが、ツイッターで著作が上げられていたので読んでみました。

感動しました。すごくいい本です。

別に1円ももらってませんが、とにかく買って読んでみてください。

税込みで777円なのも何かうれしいです。


僕がここでグダグダ書くよりも著作を読んでいただければありがたいのですが、為替の基本に始まって金融政策、日銀の姿勢、円高礼賛論のウソを論理的に統計的に見事に論破した良書です。

為替は長期的には購買力平価に収斂されます。一物一価ですね。

短期的には中央銀行のインフレ許容度(著作では中央銀行の積極性という言い方でしたが・・)に依存します。

各国中央銀行のマネタリーベースの比の推移をプロットしたのがいわゆる「ソロスチャート」ですが、超過準備を除いた「修正ソロスチャート」というのが出てきます。これがぴったり短期の為替水準と連動します。実に見事です。


そして金利暴騰論や超絶円安論というトンデモ論を次々に論破していく痛快な一冊です。

円高礼賛がいかに暴言であるか、見事に論理的に分析しています。

何よりうれしいのは金融緩和で日本の景気が如何に好転するか?金融政策無効論をここまでバッサリ斬った著作はないでしょう。「マネタリーベースを増やしても効果がない」「量的緩和をしてもキャピタルフライトで円キャリーが起き・・」次々に妄言が出てきますが、この一冊を読んでいただければ如何に馬鹿げた言説なのか、わかると思います。


量的緩和の拡大とその保持、円安誘導によって日本の景気は改善します。

日本経済の政策の最優先事項は「日銀法改正」です。

これは間違いありません。