http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/kado/pdf/d_0303a.pdf
安売りと言えば牛丼ですが・・。
価格には絶対価格と相対価格があります。
絶対価格とは貨幣の供給量が多ければ多いほど上がるものです。
相対価格とは貨幣の絶対量に関係なく各々の財とサービスの価格の比で決定されます。
単純に考えても安売りが行われるっていうのは貨幣の絶対量が足りないからですよね。
はっきり言って金融緩和が足りないんです。
貨幣価値をゼロインフレで変化しないという予想が市中にはびこっているから安売り競争が起きる。
単純に車の価格が200万円から300万円になればお米の価格が1トン200万円のままでも消費者の効用は上がるわけです。明らかに相対価格が下がっている。
安売りになるのは需要が弱いからです。
貨幣が十分に市中に行き渡っていないからです。
貨幣の価値が下がるという予想が市中に芽生えない限り需要なんて強くならないんです。
強くなるのは貨幣需要だけですから。
生産性が上がったり関税が撤廃されることで個別価格が下がる、というのは相対価格が下がるわけです。
お米の値段に比べて車の値段が相対的に高くなるという現象です。
必ずしも絶対価格が下がる必要はないんです。
絶対価格が下がるのは金融緩和不足が原因です。
リンクさせていただいた資料にも輸入物価の下落は相対価格の低下には寄与したけれど、絶対価格の低下とは無相関と書いてあります。
絶対価格の低下はGDPギャップが原因です。
つまりデフレが起こる原因というのは金融緩和が不足しているという絶対的真理を忘れてはなりません。